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「あれ、Aちゃんと優美ちゃんだ。」
どうしたの?と最初に出てきたのは涼くんで、後ろから作ちゃんと瑞稀くんが順番に出てきた。
「…なんかあった?」
なんでこの人はこんなに人の変化に敏感なのか。
涼くんはいつものように心配そうに私の顔を覗き込む。
「…あー作ちゃん!一緒に帰ろー!」
「え!?」
いいから井上くんと話しなよ、と小声で言って優美は作ちゃんを引っ張って帰ってしまった。
涼くんと瑞稀くんと私、3人で取り残されて変な空気が流れる。
…この空気で「ライトいる?」って無理じゃないですか、優美さん。
どう切り出そうかと考えていると先に瑞稀くんが口を開いた。
「…じゃ、俺帰るわ。」
「…あ、待っ…。」
その声にバッと顔を上げて待って、と言おうとしたが声にならない。
じゃ、おつかれ、と去っていく彼の後ろ姿を見つめることしか出来なかった。
「Aちゃん、また瑞稀と話せなくなったの?」
「…はい。」
どうしてこうなるかなこの2人は…と頭を抱える涼くん。
「あの、ね、私なんかより他の女子と話してる時のほうが瑞稀くん楽しそうだなって、そういう事考えてたら話しかけるの怖くなっちゃって。」
3人の登場でびっくりして引っ込んだ涙がまた浮かんできた。
必死に堪えていた涙が零れそうになった時、体が暖かい何かに包まれる。
「大丈夫だよ、Aちゃん。
瑞稀がAちゃんより他の女子といる方が楽しいってことは絶対ないから。」
「…涼くん…?」
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みぃ(プロフ) - mizuta____0さん» ありがとうございます!まだ準備中なのでもう少し待ってください! (2019年12月15日 6時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
mizuta____0(プロフ) - とてもリアルでとてもドキドキしました!!りょうおもい3のパスワードはなんでしょうか?? (2019年12月14日 23時) (レス) id: 2a2b2a057e (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 玲さん» ありがとうございます!玲さんの作品私も読んでます!!一気読みお疲れ様でした...笑 (2019年12月10日 22時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 一気読みしました!すごくリアルでドキドキしちゃいました(^^)次の更新も楽しみにしてます! (2019年12月10日 20時) (レス) id: 8697ce2740 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 月音さん» ありがとうございます!今までもらったコメントで1番嬉しいかもしれないです笑 どんどんHiHi沼にハマっちゃってください笑 (2019年12月10日 16時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃ | 作成日時:2019年11月25日 20時