気怠げな仏頂面は最初から(z視点) ページ34
(zm視点)
新しい給仕係と呼ばれた奴とは今までに何度か会っている。
例の一般兵の食堂と、もう一つは入軍試験で。
入軍試験は大きく分けて二つ。実戦試験と筆記試験。
実戦能力が高ければ高いほど戦闘要員として配属され、低かった場合は筆記試験によって篩にかけられ使用人として雇われるかの二択だ。
たまたま暇を持て余していて実戦試験を木の上で眺めていると、明らかに動きが慣れている者のはずなのに対戦相手に押されている試験者がいた。
程なくして殴打音と共に木刀が弾かれ対戦相手が勝ったようだ
結果しか見ていない試験官にガバガバですねぇ！なんて独りごちながら他の試験者に興味が湧かず、そのまま昼寝を決め込んだ。
そして数ヶ月後。幹部棟の昼食を食べ終わった後もなんか満たされず、ふらふらと敷地内をさ迷っていると、どこかで見た顔が使用人の制服を纏ってすれ違って行く。
誰やったかな〜…と思い出しながらそいつを目線で追うと食堂へと入って行った。
……あぁ！思い出したわ。あの実戦試験でめちゃめちゃ手ぇ抜いてた奴や。
何となくあいつがどういった態度で仕事しているのかが気になったのと食堂に行けば何かしら食えるだろうと嬉々として普段は立ち寄らない食堂に入っていった。
「えっ！ゾム様よ！！」
「こんな近くで見たことない……！！」
入った瞬間顔も覚えてない使用人や別部隊の一般兵の視線が一斉に集まり、少々煩わしいと思いながらも受け取り待ちの列へ大人しく並んだ。
気付けばみるみるうちに人が集まって来てそろそろ圧掛けて散らすか、と考えていると一人の使用人が俺の元まで歩み寄ってくる。
「幹部様、こちらは大変混雑しております。既に準備を済ませた部屋をご用意しておりますのでそちらへご案内致しましょうか？」
「あ、そうなん？ならそっち行くわ」
そう言ってきたのはさっきすれ違ったあいつだった。これ以上待つのも面倒やったし二つ返事で了承して給仕係君の案内する部屋へ通された。
いわゆるVIPルームのような個室で、こんな場所があった事を知らんくて部屋を見回す。
「お飲み物にご希望はございますか？」
「なんでもええよ」
「……でしたらお冷をお待ちしますので少々お待ち下さい」
給仕係君が部屋から出ると扉越しにザワザワとしたノイズが減っていくように思える。恐らくあの給仕係がどうにかしたのだろう。
もしくは困ったような作り笑い(z)→←私信(読まなくてもいいよ！)
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加藤(プロフ) - 花緑青さん» しております！が抜けてました・・・ﾊｽﾞｶｼｲ (2019年8月23日 4時) (
レス) id: 55ae45cac2 (このIDを非表示/違反報告)
花緑青(プロフ) - 加藤さん» 加藤様コメントありがとうございます！直球の告白有難く受け止めさせて頂きます。まだまだ酷暑が続きますので加藤様もお気をつけてお過ごし下さい。 (2019年8月21日 12時) (レス) id: 02ce914128 (このIDを非表示/違反報告)
加藤(プロフ) - す、好きです！！！！！！癒しをありがとうございます！！！！お体にお気をつけて！更新も楽しみに！！！ (2019年8月21日 6時) (レス) id: 55ae45cac2 (このIDを非表示/違反報告)
花緑青(プロフ) - ねむるさん» ねむる様コメントありがとうございます。某イルカはWindowsの何かのツールで出てきたコンシェルジュ的なキャラクターですね。｢お前を消す方法｣などで調べると画像が出てくると思います。給仕君を気に入って頂きありがとうございます！きっと彼も喜んでいると思います (2019年8月20日 21時) (レス) id: 02ce914128 (このIDを非表示/違反報告)
ねむる(プロフ) - 男主くんの設定すごいすきです...。某イルカのオマージュ分からくて地元の水族館のイルカ出てくるCM思いつきました() (2019年8月20日 20時) (レス) id: f070b83cbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花緑青 | 作成日時：2019年8月16日 8時
