騒○と黒雲 ページ4
「てかなんで抱き合ってたん？」
「ちゃうわ！！ぶつかってんけど受け止めてくれただけやわ！！ほんまありがとうな！！」
「あ、いえ……当然の事をしたまでなのでお気になさらず……」
「……で、なんで逃げてたか思い出してくれましたかねぇ……？」
「ぁっ……やべ」
「はーい捕獲〜書類のミスはちゃんと直しましょうねぇ〜」
「しぃっかりとぉ捕まっていくぅ！！いや！！ちゃうって！！あれはショッピくんも関係してんねんって！！俺を怒るならあいつにも怒らんかい！！」
「あ〜〜……給仕君すまんの、総統室は中央の部屋やから先行っといてくれる？」
「かしこまりました」
きゃんきゃん鳴くコネシマ様の首元を引っつかみながら書記長様は申し訳なさそうな顔をして廊下の先を指さしで指示しながらコネシマ様をズルズル引きずってこの場を後にした。
まるで嵐の様だった。正直ああいった騒がしいタイプの人間は好みではない。
幸先が不安である事を告げるように、書記長様に指をさされた部屋の扉は他の扉とは装飾も違い、一際異彩を放っていた。
いつまでも棒立ちしている訳にもいかず、意を決して扉をノックする。
「……入れ」
「……失礼致します」
恐ろしく低い入室許可を頂き扉を開けると、黒い軍服に身を包んだ金髪の男性がこちらを見て笑っていた。
「待っていたよ給仕君。一人減ってから支度に時間が掛かっててな。一番動きのいい者を寄越すように伝えると皆君がいいと口を揃えて言うのでね。期待してるゾ」
「勿体なきお言葉。感謝致します」
笑う、と表現したが決して朗らかで雰囲気の良いものではない。まるで品定めをするような、どちらかと言えば不快な部類に入る笑みだ。
「あぁ、俺の名前はグルッペン。グルッペン･フューラーだ。他の者はまた後で紹介されるだろう」
「かしこまりました」
「幹部棟の案内がいるな……おい、誰か手が空いてる奴はいないか？新しく入った給仕係に案内を頼みたいんだが」
耳元に指を添えるとそのまま話し出す。恐らくインカムか通信機の類いか、他の幹部と連絡を取っているのだろう。
「あぁ、じゃ、頼むわ。……暫く待っていろ。そのうち来るだろう。そこの椅子に座るといい」
「はい……」
───────
仕様により伏せられましたが騒嵐(そうらん)と綴りました。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 825人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
加藤(プロフ) - 花緑青さん» しております！が抜けてました・・・ﾊｽﾞｶｼｲ (2019年8月23日 4時) (
レス) id: 55ae45cac2 (このIDを非表示/違反報告)
花緑青(プロフ) - 加藤さん» 加藤様コメントありがとうございます！直球の告白有難く受け止めさせて頂きます。まだまだ酷暑が続きますので加藤様もお気をつけてお過ごし下さい。 (2019年8月21日 12時) (レス) id: 02ce914128 (このIDを非表示/違反報告)
加藤(プロフ) - す、好きです！！！！！！癒しをありがとうございます！！！！お体にお気をつけて！更新も楽しみに！！！ (2019年8月21日 6時) (レス) id: 55ae45cac2 (このIDを非表示/違反報告)
花緑青(プロフ) - ねむるさん» ねむる様コメントありがとうございます。某イルカはWindowsの何かのツールで出てきたコンシェルジュ的なキャラクターですね。｢お前を消す方法｣などで調べると画像が出てくると思います。給仕君を気に入って頂きありがとうございます！きっと彼も喜んでいると思います (2019年8月20日 21時) (レス) id: 02ce914128 (このIDを非表示/違反報告)
ねむる(プロフ) - 男主くんの設定すごいすきです...。某イルカのオマージュ分からくて地元の水族館のイルカ出てくるCM思いつきました() (2019年8月20日 20時) (レス) id: f070b83cbf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花緑青 | 作成日時：2019年8月16日 8時
