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駆けるチワワは人にぶつかる ページ3

内部構造を詳しく把握している訳ではないが、一番高い階に部屋を構えるのが常套だろうと手摺りにまで美しい装飾が施された階段を登っていく。

最上階まで上がりきり、廊下に沿って曲がろうとした矢先、突然角から猛スピードで駆ける物体とぶつかりそうになり慌ててそれを受け止めようと構えた。

「おら追いついてみんかいおぉん?って、うおああ!?スマン!!」
「っ……いえ、大丈夫でしょうか?お怪我などは」
「いやしてへんけど……」
「ッコラァ!シッマ!!今日と言う今日は許さへ……何してん?」

無事に誰も転ぶ事無く突進して来た人物を受け止め切ったのはいいが支え所が悪く、俺の胸板に顔を押し付ける形ですっぽりと収まったその人を追いかけていた人物が現状を見て呆れたように呟いた。

衝撃と共に香ったのは制汗剤のような爽やかな香りと煙草の香りだった。

シッマと叫ばれていた胸の中にいる方は間違いなくこの軍の幹部であるコネシマ様で間違いないだろう。サッカーに詳しくないので詳細は分からないが、どこかのチームのユニフォームにトレードマークとも言える眩しい金髪と美しく澄んだ天色の瞳、そして当然のように整った美貌が痛そうに顰められた表情から俺が知らない人間である事を理解すると軽い動きで距離を取った。

「だ、誰やお前!?トントンお前知っとるか?」

何と言うかコネシマ様は最初から最後まで煩い人であるということは分かった。

「あー……君が新しい給仕君……かな?」
「はい、お初にお目に掛かります。一般兵棟で勤務しておりました給仕係です。辞令を頂きましたのでご挨拶しに参りました」
「ご苦労さんやな。大体気付いてると思うけど書記長のトントンや。よろしゅう」
「宜しくお願い致します」

コネシマ様を鬼の形相で追いかけていたのはトントン書記長様。
黒髪の七三分けの髪型と黒縁眼鏡が本人の温厚さや、一部の乱れもない緑青色の軍服から真面目である事を裏付けているように見えるがその眼鏡の奥の深緋色の瞳は鋭い光を放っている事が伺える。この組織のNo.2言っても過言ではない存在だ。

騒○と黒雲→←突然の辞令



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加藤(プロフ) - 花緑青さん» しております!が抜けてました・・・ハズカシイ (2019年8月23日 4時) (レス) id: 55ae45cac2 (このIDを非表示/違反報告)
花緑青(プロフ) - 加藤さん» 加藤様コメントありがとうございます!直球の告白有難く受け止めさせて頂きます。まだまだ酷暑が続きますので加藤様もお気をつけてお過ごし下さい。 (2019年8月21日 12時) (レス) id: 02ce914128 (このIDを非表示/違反報告)
加藤(プロフ) - す、好きです!!!!!!癒しをありがとうございます!!!!お体にお気をつけて!更新も楽しみに!!! (2019年8月21日 6時) (レス) id: 55ae45cac2 (このIDを非表示/違反報告)
花緑青(プロフ) - ねむるさん» ねむる様コメントありがとうございます。某イルカはWindowsの何かのツールで出てきたコンシェルジュ的なキャラクターですね。「お前を消す方法」などで調べると画像が出てくると思います。給仕君を気に入って頂きありがとうございます!きっと彼も喜んでいると思います (2019年8月20日 21時) (レス) id: 02ce914128 (このIDを非表示/違反報告)
ねむる(プロフ) - 男主くんの設定すごいすきです...。某イルカのオマージュ分からくて地元の水族館のイルカ出てくるCM思いつきました() (2019年8月20日 20時) (レス) id: f070b83cbf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花緑青 | 作成日時:2019年8月16日 8時

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