Booktower Maker ページ14
さて、出歩いてもいいと許可は出されたものの何をしようか……食堂の構造とか改めて見ておくのがいいだろうか……
食堂に向かおうとすると突然扉が開き、細い唸り声を上げながら本のタワーが崩れないように慎重に移動していた。
「だ、大丈夫ですか……？持ちますのでその棚に一回降ろされては……」
「あ、え！すみません、ありがとうございます……」
そろそろと着地したタワーはどうにか崩れること無くその姿を保っている。
山積みの本を一人で運ぼうとしていた人物は俺の顔を見ると怪訝そうにしながらと素直にお礼を述べた。
「手伝ってくれてありがとうございます。あの、君は……」
「本日異動して参りました給仕係です。よろしくお願い致します」
「あぁ、君かぁ！ほんなら悪いけどこの本俺の部屋まで持ってくれるかな」
「かしこまりました」
線が細い男性は本を半分に分けると見た目に反して力強く持ち上げ、先導するように前を歩く。
丁子色の髪はまるでミルクティーのようで本で隠れていた顔を見た時に少々驚いてしまったが、その目には瞳と言うものが存在せず真白の眼球が……と思ったが視認が難しい胡粉色の純粋そうな瞳がこちらを見つめていた。
「よいしょ……給仕さんこっちやで」
おしゃれな筆記体でエーミール、と記された札が掛かる扉を開くと俺の部屋とは全く違う内装の、白と暖かな茶色を基調とした落ち着いた私室に通された。
「その辺に適当に置いてくれてええから」
「はい……」
幸い何も乗っていないサイドテーブルがあったのでゆっくりと本を降ろす。
「あ、自己紹介まだやったな。私エーミールと申します。よろしく給仕さん」
「はい。赴任してきたばかりなので失礼な事をするかもしれませんがよろしくお願い致します」
「はは、新人さんにそんなキツい事言わんよ。大変やと思うけど頑張ってな」
「はい、ありがとうございます」
改めて部屋を見ると、机の上にアメリカンスピリットの箱が置いてあるのを見つけてエーミール様も喫煙者である事を知った。アメスピ美味しいですよね。分かります。
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加藤(プロフ) - 花緑青さん» しております！が抜けてました・・・ﾊｽﾞｶｼｲ (2019年8月23日 4時) (
レス) id: 55ae45cac2 (このIDを非表示/違反報告)
花緑青(プロフ) - 加藤さん» 加藤様コメントありがとうございます！直球の告白有難く受け止めさせて頂きます。まだまだ酷暑が続きますので加藤様もお気をつけてお過ごし下さい。 (2019年8月21日 12時) (レス) id: 02ce914128 (このIDを非表示/違反報告)
加藤(プロフ) - す、好きです！！！！！！癒しをありがとうございます！！！！お体にお気をつけて！更新も楽しみに！！！ (2019年8月21日 6時) (レス) id: 55ae45cac2 (このIDを非表示/違反報告)
花緑青(プロフ) - ねむるさん» ねむる様コメントありがとうございます。某イルカはWindowsの何かのツールで出てきたコンシェルジュ的なキャラクターですね。｢お前を消す方法｣などで調べると画像が出てくると思います。給仕君を気に入って頂きありがとうございます！きっと彼も喜んでいると思います (2019年8月20日 21時) (レス) id: 02ce914128 (このIDを非表示/違反報告)
ねむる(プロフ) - 男主くんの設定すごいすきです...。某イルカのオマージュ分からくて地元の水族館のイルカ出てくるCM思いつきました() (2019年8月20日 20時) (レス) id: f070b83cbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花緑青 | 作成日時：2019年8月16日 8時
