怪物屋の半妖娘 (ページ25)

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6-3話ページ25

気配でなんとなくいるのはわかったのだが、驚いたのはその服装。

(すごい…)

あの服は私には着こなせないなと圧倒されていると、いつの間にかアヤちゃんが病院で働くところまで話が進み、契約まで結んでいる。

織はやめさせようと隠神さんや夏羽くんに意見を求めたが賛成派で、私のところまで回ってきた。

「Aも8歳で仕事なんてやめさせるべきだろ！？」

『えー、別にいいんじゃない？確かにここだけの稼ぎじゃ自分プラスの2人養うのは大変だよ』

最後の頼みだったのか私にまで賛成されて織は項垂れた。

そんな姿を笑っていればアヤちゃんが振り向き夏羽くんの方を見た。

「…やっぱり素敵だわ！価値観もぴったり。ずっと見てたの！お兄ちゃんのために戦って蓼丸に迫るところを！」

と言って夏羽くんに抱きつくアヤちゃん。彼女いるの？なんで聞く始末。

それに夏羽くんが構わない、と返事をすれば織が倒れる。

「『織！？』」

倒れた織の代わりにあきちゃんが意味がわかっているのか夏羽くんに聞いていたのだが、微妙に的を射ていない返事。

ここまでで十分混乱していたのだが扉が開き、また混乱の種が入ってきた。