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第3話 ページ3

式の終了後
私は零についていた景光から連絡を受けて公安所属の地下シェルターに来ていた
なんでも、零が首輪型の爆弾をつけられてしまったらしい

貴(罠だったってことね…。確かにやつが脱獄の知識を持っているとは考えにくかった。奴を手引きした奴がいるってことね…。もっと早くに気がついていれば…)

後悔するも、後の祭りだ
今はやるべきことをやらなければ

貴「……こんな形で対面したくなかったわね」

降「同感だよ」

特殊強化ガラスを挟んで電話越しに彼と会話をする

貴「その爆弾は…3年前の…」

降「ああ。そうだ」

貴「……大人しくそこで待ってて。人を集めてくるわ」

降「手間をかけさせて悪いな」

貴「何言ってるのよ。本来私がそこに行くのを私用で代わってもらったんだから当然でしょ?」

降「ふっ、Aがいるなら安心して待ってられるな」

貴「ふふっ、とーぜん!任せておきなさいよ」

そして私は電話を切った

貴「さてと…」

桜「どうするつもりだ?」

貴「爆弾って言ったらあいつらしかいないでしょ?」

桜「ははっ、そうだな」

恐らく、私と景光が思い浮かべているのは同じ人物だろう

貴「一晩ちょうだい。これから可能な限りやつの情報漁ってみるわ。明日朝一番で警視庁を尋ねてみましょう」

桜「ああ」

貴「景光は望み薄だけど、昨日零達がいた付近の防犯カメラのチェックを念のためお願い。いける?」

桜「ああ、任せろ」

貴「ん。じゃあよろしくね」

そして私と景光はシェルターを後にした



一晩かけて調べてみれば、それなりの情報が出てきた

貴「プラーミャ、ね…」

やつの正体はプラーミャというロシアを拠点とし、世界各地で活動している謎の殺し屋らしい
やつが使うのはピンク色と水色の2つの液体を混合させることで高威力の爆発を引き起こす、特殊な液体爆弾
爆発後は黒い煙よりも炎の方が目立つ
プラーミャの名に相応しい激しいピンクの炎で燃えるのも特徴だ
国籍、年齢、性別など詳細は一切不明
ここまで見た目に関する情報がないということは姿を見られた人は即、殺してきたんだろう

貴「んー!」

ブルーライトの眼鏡を外して伸びをする

貴(日本国内じゃなくて海外の情報だと集まるのにもそれなりに時間がかかるわね…)

カーテンの隙間から差し込む光はすっかり夜の暗闇から早朝の淡い光になってしまっている
目を覚ますためにブラックコーヒーを淹れて即飲み干した

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カルーア - 更新待ってます、頑張ってください! (4月22日 14時) (レス) @page27 id: 4be5c8096e (このIDを非表示/違反報告)
氷桜(プロフ) - 星空ブリキさん» こんばんは!コメントありがとうございます!楽しんでいただけているようで嬉しいです!引き続き当作をよろしくお願いいたします…! (2023年2月26日 20時) (レス) id: 09a5bf80c4 (このIDを非表示/違反報告)
氷桜(プロフ) - アオちゃんさん» こんばんは!コメントありがとうございます!楽しんでいただけているようで嬉しいです!引き続き当作をよろしくお願いいたします…! (2023年2月26日 20時) (レス) id: 09a5bf80c4 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ(プロフ) - ハロ嫁だぁああ! 大好きシリーズのハロ嫁見れてめちゃくちゃ嬉しいです! 更新待ってます! (2023年2月19日 17時) (レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)
アオちゃん(プロフ) - こんばんは!いきなりのメッセージ(?)すみませんとても面白かったです!ニヤニヤが止まらくて気づいたらもう読み終わってました( ˙³˙ )番外編であるハロウィンの花嫁の続き楽しみに待ってます! (2023年2月15日 20時) (レス) id: a5ab7eb0d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷桜 | 作成日時:2023年2月11日 14時

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