片割れの好きな子が可愛すぎる。

Love suddenly‥‥015 ページ15

・









「春咲ちゃん。」

「宮先輩に角名先輩!」









友達はクラスの委員長なのか

出席の確認をしていて。


丁度よく1人になった

所を隙に声をかけた。









「誕生日おめでとう。」

「おめでと。」

「ありがとうございます!」









何も用意していない事に

申し訳なさを感じるが


嬉しそうに微笑むので

こちらまで笑顔になる。









「そういえば同じ軍だったね。」

「でしたね!」


「何でるん?」

「障害物とリレーです!」









　

多分障害物はパン狙いだろう。


何となくそれは予想していたが

まさか足が速いとは驚きだ。









「先輩達は何でますか?」


「騎馬と玉入れとリレー。」

「俺はリレー以外治と同じ。」


「そうなんですね!」









本当は楽な種目にする予定だったが

先生が優勝したら焼肉を奢ると

言うので絶対に手は抜かない。









「騎馬戦の迫力凄そうです。」

「砂埃とか凄いよ。」


「怪我しませんか?」

「大丈夫やで。」









来月に大会を控えているからか

心配する様子の春咲ちゃん。


可愛いだけでなく優しい性格で

人気になる理由も分かる。









「でも去年怪我したよね。」

「そうなんですか⁉」


「双子が途中から喧嘩し始めてさ。」

「あれは彼奴が悪い。」









お互い騎手で最初こそ

普通に取り合いをしていたが


あちらが頭を掴んできたので

お返しをし殴り合いとなった。









「まあ今年は俺が上だけど。」

「侑が叩き潰す言うてたで。」


「これに関しては勝つ自信しかない。」

「ふふ。見るの楽しみです!」









話しながら視線を向けると

不機嫌な様子である侑。


目が合うとこちらを睨むので

勝ち誇った笑みを見せた。









「治と角名整列やてー!」

「あー今行く。」









少し遠くから集合をかけられ

最初に並んでいた場所へ戻る。


いつもより沢山話せるのは

同じ軍の特権だろう。









「じゃあまたな。」

「はい!」









ああ、やはり侑には勿体ない。









・

Love suddenly‥‥016→←Love suddenly‥‥014

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す