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昔々、あるところにシンデレラと呼ばれる美しい娘がいました。
娘は幼い頃に母親を亡くしており、今はシンデレラを虐める悪い継母と、その娘二人と暮らしていました。
「おいシンデレラ、掃除は終わったか？
なら次は洗濯頼むわ〜」
継母が三つ編みを揺らしながら意地悪そうに言う。口調こそ変わらないものの、足をクロスさせたり、身体くねらせて女らしさを醸し出すように演じてくるあたりがもうダメだ。
笑うよこんなん。
「おいおいおい、シンデレラァ。ここ埃溜まってっぞー。」
「うわ、お前に縫わせたドレスの縫い目ガタガタ過ぎ。俺の方がうめぇわ。」
けーちゃん姉さん、それはねちっこい姑だよ。
みーくん姉さん、そりゃあんた手芸部部長でしょ、あんたのが早いしうめぇに決まってる。
「ご、ごめんなさい、お母様、お姉様。」
ごめんなさい、シンデレラの原作者。
こんな雄々しいシンデレラ誰の得になるんだよ！
「あ、そうだ明日城で集会じゃねえや、パーティーあっから準備しとけよ、お前ら。」
「わかったぜ、ママ。」
「おう、任せとけ、ママ。」
義理の姉二人がもう不良なのよ、隠す気ないのよ。集会って言っちゃってんじゃん。
もうそれは王子がマイキーだからってとこに引きずられてんだよ！
「わたしも行ってもよろしいのですか？」
おずおずと訊ねる、
「あ"?ダメに決まってんだろ。
ガキのお前にはまだ早ぇ。おとなしく留守番してろ。」
お母様、いつもの副総長の面倒見の良さが役とまじってましてよ。
シンデレラそんな理由で留守番してねえよ。
寧ろそんな心配されてねえから。
「いいか、お前ら。王子と事故でもいいから既成事実作って玉の輿、なんてこと考えんじゃねえ、手前らが王子になるつもりでいけよ。」
かちこみじゃねーーーーよ！！！！！
お姉様辞めて、頷かないで！
志乃が感化されてしまう‼︎‼︎‼︎
「あぁ、わたしもパーティーに行きたいなぁ。」
正しくは舞踏会だしな。
「なぁ、おまえなんで泣いてんの？」
「あ、あなたは？」
「俺？ えーっと、どら焼きの妖精？」
「違うぜマイキー、ビビデ婆だろ。」
「あ。そっか俺ビビデ婆な、マホー使い。
で、なんで泣いてんの？
取り敢えず泣かせた奴らボコす？
やんねぇの？」
この魔法使い物騒過ぎる‼︎‼︎
後々王子役やるけど大丈夫なのかマイキー…
「ちがくって、そのわたしもパーティーに行きたいんです。でも……。」
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松茸ご飯 - 面白かった！続き書いて！ (6月18日 15時) (
レス) id: 280eb42424 (このIDを非表示/違反報告)
穹(プロフ) - 受験頑張ってください！深夜さんの作品どれもとても面白いので更新再開する日を待ってますね！ (2021年10月25日 21時) (レス) @page32 id: 2b8458c6a1 (このIDを非表示/違反報告)
深夜(プロフ) - 夢花さん» コメントありがとうございます！御影家の長男坊、気に入って頂けて何よりです！応援もありがとうございます！ (2021年10月16日 11時) (レス) id: 290b0aad53 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 初めまして!男主ってあんまり好きじゃなかったんですけど、御影くんは大好きです!!!これからも頑張ってください!!! (2021年10月16日 10時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
深夜(プロフ) - 抹茶あいすさん» いえいえ、楽しんで貰えるのはやっぱり嬉しーです！更新亀さんですが、頑張ります！ありがとう！ (2021年10月7日 19時) (レス) id: 290b0aad53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深夜 | 作成日時：2021年9月18日 2時
