その太陽に手が届きそう【煉獄 杏寿郎⠀】

96話 side 竈門 炭治郎 ページ48

善逸「あんな小さな子にも想う女の子がいるワケ！？信じらんない信じらんないっ！！！炭治郎！いやお義兄さん！！禰󠄀豆子ちゃんを僕に下さい！！！」

炭治郎「急に何を言い出すんだ！！！」

玄弥「普通、両想いになってからじゃねぇの？」

善逸「馬鹿野郎がァァァあ！！外堀を埋めるんだよ！外堀を埋めて、あなた達お似合いね〜、二人並ぶと絵になるわ〜、善逸くんは禰󠄀豆子ちゃんの事大事にしてくれるわよ〜って評判上げるんだよォ！！！周りから言われたらその気になってくるんだよォ！！！」

玄弥「卑怯だなぁ、オイ！」

炭治郎「善逸、禰󠄀豆子は周りの意見よりも、自分でちゃんと相手の事を知ってから判断するから、そのやり方だと嫌われてしまうと思うぞ。」

善逸「辛辣！！！！！」



項垂れた善逸はそのままにして、(そのうち直ると思うから。)玄弥に向き直ると、後ろから怖い顔を更に怖くした、不死川先生がいた。



不死川「おい玄弥ァ、弘から目ェ離すなよォ。っとに、弘 悪いことは言わねェ･･･煉獄だけは敵に回すなよォ。」


しゃがんで弘くんにコソコソ話す不死川先生は、なかなか困った顔をしてる。


弘「はーい、兄ちゃん。」


納得いってなさそうに返事をした弘くんに、ため息を吐いた不死川先生は頭を撫でた。


不死川「おーし、おめェ等 集まれェ。」


竹雄や花子、子供達を集めて、向かいに玄弥達を並べる。


不死川「知ってるやつも居るだろうが、仲良くするように。でっけェのから 玄弥、寿美、弘、貞子、こと、就也。よろしくなァ」


＊不死川兄弟の順番やや管理人好みに捏造してます──


燈寿郎「わぁ さねみくん！！！」

不死川「おぅ燈寿郎。元気そうじゃねェか。就也と歳は同じくらいだろ？いっぱい遊べェ」

燈寿郎「ありがとー！しゅーやくんあーそーぼっ！！」

就也「うんっ！！！」

伊之助「おい！玄弥来てたんじゃねぇか！！俺と勝負しろっ！！」


伊之助お前は何をしてたんだ？
汗をかいて楽しげに笑いながら玄弥を呼んで、また走り去ってしまった。

ふと、視線を戻すと不死川先生も嬉しそうに笑ってた。

先生って本当に子供好きなんだな･･･
凄く優しい匂い。優しい笑顔･･･あ。

恐ろしい顔をしてる･･･あぁ、どうしよう。と思ったら舌打ちのみで、席に戻ってしまった。



この雰囲気と匂いに平和を感じる。

だからどうか、話し合いも穏やかに終わりますように。

そう祈るばかりだ、




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