80話 ページ32
『燈寿郎、沢山遊んできてね!』
燈寿郎「うん!ママタッチ!きょーじゅろーもタッチ!」
杏寿郎「うむ!行ってこい!!」
こちらも恒例になりつつある、保育園の送迎。
初日以来ずっと、一緒に送ってくれていて申し訳なくなるけど・・・とっても嬉しい。
3人で手を繋ぐのも、なんて事ない話をするのも、
こんなに穏やかな私の理想そのものな家族事をするのは、初めての経験だったから燈寿郎も嬉しそう。
杏寿郎さんには、本当に感謝してもし足りない。
杏寿郎「Aさん、今日は病院へ行く予定だったな!また連絡してもらいたいのだが・・・」
『もちろんです。学校のお昼休みに連絡します。』
杏寿郎「君は可愛らしくて心配だ。電話は家でも構わないので、あまり寄り道せずに帰ってもらいたい。」
『ふふっ、ありがとうございます。誰かに心配して貰えるとやっぱりうれしいですね。』
真っ直ぐ私の目を見る杏寿郎さん。
松二さん夫婦も竈門さん家族も優しくてホッコリするけど、何故か杏寿郎さんに言われると とても安心する。
素直にお礼を伝えると、キュッと私の左手を掴まれて彼の胸元に当てられた。
杏寿郎「やはり心配だな!!病院まで送ろう!!」
『ふふっ、遅刻しますよ?』
杏寿郎「むぅ・・・しかし。」
『あ!そうしたら、竈門ベーカリーまで行きましょうか?そこからなら病院も近いので。』
下がっていた眉毛が、上がっていつもの笑顔に変わる。
凄く嬉しそうな杏寿郎さんに、頭を撫でてあげたい衝動に駆られる。
でもスーツ姿の男性の頭をこんなところで撫でたら、・・・A、我慢です。
杏寿郎「手を繋いでいこう!」
『え!?』
杏寿郎「ダメ、・・・だろうか?」
『いえっ、お願いします。』
手を握られる事は度々あったけれど、手を繋いで歩くのは・・・いつも3人だったし、真ん中に燈寿郎が居たから。
胸がドキドキしているのか、
それともこれが手の平から伝わってくるものなのか、
分からなくなるほど緊張してる。
杏寿郎さんの方を見ると、目が合って薄く瞳を細めて微笑むものだから、心拍数は余計に上昇する。
ぐーっと目を閉じて、息を吐き出してから杏寿郎さんの方を見た。
『杏寿郎さんの手温かいですね。』
杏寿郎「ん?Aさんの手は少し冷たいな!俺の熱を分けてあげよう!!」
両方の口端をキューっと上げて少年みたいに笑った杏寿郎さんは、私の手を少しだけ強く握った。
・
ついに遊郭編始まりますね!
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ayame(プロフ) - 結さん» こんばんわ、前回のコメント消してしまいすみません。千寿郎くん直し、『揺れ動き輝く髪』はこれで合っています。会社から仕事に変更してみました!校閲いつもありがとうございます! (2021年12月28日 20時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 何度も続けてのコメントですみません。 この物語では煉獄さんって学校の先生ですよね? (2021年12月27日 18時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - またまた続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 52話のここの台詞 『煉獄さん、保育園の送迎に付き合ってもらうなんて・・・会社に遅れてしまいません?』 これ正しくは学校にではないんでしょうか? (2021年12月27日 18時) (レス) @page3 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 51話のここの部分 煉獄さん、千寿郎さんの稽古を見学した後 ここだけ何故千寿郎さん呼びなんでしょうか? (2021年12月27日 18時) (レス) @page2 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは揺れ動く輝く髪と、ではないんでしょうか? (2021年12月27日 18時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ayame | 作成日時:2021年11月9日 20時