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74話 ページ26

煉獄「朝日が差したな!今日の稽古はここまで。」

千寿郎「はい兄上、ありがとうございます。」

燈寿郎「!!っありがとーございます」



煉獄さんが竹刀を降ろすと、千寿郎くんが礼をする。

燈寿郎は千寿郎くんを見て、びっくりしながらも、同じように礼をした。



煉獄「燈寿郎、よく頑張ったな。どうだ?楽しかっただろうか?」



ポンと頭に優しく手を置いて、燈寿郎と目線が合うように片膝を着く煉獄さん。



燈寿郎「うん!楽しかった!!!」

煉獄「うむ!楽しむ気持ちは何をやるにも大切だ。今の気持ちを忘れないように!」

燈寿郎「はい!パ、えと、きょーじゅろー!!」

煉獄「パ?」

燈寿郎「まちがえただけ!パパって・・・あの、」



恥ずかしそうに下を向く燈寿郎に、私もボフッと顔が赤くなる。

ぱぱって、パパ?もぉ、燈寿郎!!



煉獄「あはは!!気が早いな燈寿郎!だが、燈寿郎のパパになれるのなら俺も嬉しいぞ!!」



溌剌と答える煉獄さんと、今度は嬉しそうに煉獄さんに飛びつく燈寿郎。

それを微笑ましそうに見つめる千寿郎くんに、私の胸もほっこり温かくなる。






ここでお世話になって、1週間経ってしまった。






私の中の答えなら出ているのだけど、気がかりは別れた旦那の尚之のこと。

あの日煉獄さんに助けて貰ってから会わずに来たけど、

もしもまた押しかけてきたら、
もしもまた迷惑をかけることがあったら、

・・・もしもじゃなくてきっと来る。

どうしたらいいのだろう。


心穏やかに煉獄さんに答えることが出来なくて・・・
ずっと渋ってしまっている。

タオルをぎゅうっと抱き締めたまま、深い深いため息が漏れ出てしまった。




煉獄「藤枝さん!」

『っひゃぃ!!!』




びっくりしすぎて、肩が跳ね上がった。

思わず顔を上げると、目の前に炎の様な綺麗な瞳があって、思わず仰け反るとお盆に手が触れて滑ってしまった。



まずい!



『あっ!』

煉獄「うぉっ!!」



グイッと背中を支えられて、目の前が暗くなった。



煉獄「危ないところだったな!しかしこの格好はキツイな!!!」



そっと顔を離せば、煉獄さんの胸元で、よくよく周りを見れば、煉獄さんの片足が縁側の縁にあって、左腕は掴まれていて、背中はもう片方の腕に支えられている。

何、が。
・・・な!なんでしょうか、これは。


この!格好とその笑顔は・・・イケメン過ぎるのではありませんか!?





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ayame(プロフ) - 結さん» こんばんわ、前回のコメント消してしまいすみません。千寿郎くん直し、『揺れ動き輝く髪』はこれで合っています。会社から仕事に変更してみました!校閲いつもありがとうございます! (2021年12月28日 20時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
- 何度も続けてのコメントですみません。 この物語では煉獄さんって学校の先生ですよね? (2021年12月27日 18時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- またまた続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 52話のここの台詞 『煉獄さん、保育園の送迎に付き合ってもらうなんて・・・会社に遅れてしまいません?』 これ正しくは学校にではないんでしょうか? (2021年12月27日 18時) (レス) @page3 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 51話のここの部分 煉獄さん、千寿郎さんの稽古を見学した後 ここだけ何故千寿郎さん呼びなんでしょうか? (2021年12月27日 18時) (レス) @page2 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは揺れ動く輝く髪と、ではないんでしょうか? (2021年12月27日 18時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ayame | 作成日時:2021年11月9日 20時

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