その太陽に手を伸ばしてみる【煉獄 杏寿郎⠀】

48話 ページ49

煉獄「君は、頑張り屋さんだな！！

しかし、君のせいで不幸になった人はいるのか？

ご両親の死は理由がわからないが、燈寿郎はとても幸せそうだ。何かと君の話をしている。ママの事が大好きな優しい少年じゃないか！

君の仕事先の方も、特に花屋の店主の 君を見る目は娘を見るようだ。

それにどちらの店のお客もその笑顔で、元気が貰えると話しているのを聞いた。

もし･･･先日のあの男がそう言ったのであれば、それはあの男が自分で不幸を招いた結果であって、君が全ての原因では無いはずだ。

ご両親もこんなに可愛らしい娘がいるのだから不幸なはずがない！」



真剣な眼差しの彼から紡がれる言葉が、春の柔らかな日差しみたいに私の胸をじんわり温かくした。

もう止まってしまったはずだったのに、鼻の奥にジーンと込み上げてきてしまう。



『煉獄さん、あのっ』

煉獄「だから！！！」



ポスンと声の割に優しく煉獄さんの白いワイシャツに吸い込まれた。



煉獄「だから君は、君と燈寿郎は！！幸せになっていいんだ。出来れば俺が！君を、幸せにしたい･･･君たち2人とも！」



顔は見えないけど、

煉獄さんの胸がとっても早く脈打っていて

この様子からしても、性格からしても

冗談ではないんだなと思う。

それに正直にとても嬉しい。



だけど、よく考えて欲しい･･･

このお部屋には瑠火さんと槇寿郎さんが居るのです。

そして、対面で座っているわけですから、

これは、もう恥ずかしすぎて 死 んでしまう！！


顔が燃える様だし、これ程泣いたのも初めてだ。

さっき少し寝たはずなのに

煉獄さんの胸の鼓動のせいか うとうとしてしまう。





いいよね、それに身を任せてしまおう･･･




───────────
こんにちわ！ここまでお付き合いくださった皆様本当にありがとうございます！

次でお話いっぱいなので2章へ行こうと思っています。

出会って2日で、急展開！しかし煉獄さんからすると恋焦がれていた相手ですので、長い片想いが実を結ぶのかと言った様子ですね。
カナエ先生ともまだ会っておりませんし、宇髄先生とも再会してませんね。炭治郎達ともすれ違っておりましたので、もっと生徒たち先生たちとも絡んで欲しいな･･･そんな思いです。


頑張ります！

49話 side 煉獄 杏寿郎→←47話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す