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30話 ページ31

『煉獄さん?あの・・・何をやってるんですか?』

煉獄「待っている!」

『待ってる?』




正座をして向かい合う私達。

煉獄さんは私に頭を突き出している。

待ってるって何を?

少し開いている窓から

爽やかな風が入ってくる。

それが彼の髪をさわさわと揺らしている。






さて、本の数分前の事でした。




昨日のように優しく

少し緊張した面持ちで

薬を塗ってくれた煉獄さん。


昨日薬を塗った後のことは・・・

忘れたくても忘れられないので、

私だってちょっと身構える。




だけど、

昨日の"おまじない"ではなくて、

彼がとった行動が"頭を突き出す"だった。





ふーむ。もしかして・・・だけど。




さっきの千寿郎くんと、

燈寿郎といた時の会話・・・だったりする?





"それはいいな!是非、撫でてもらいたい!"




って・・・本気だったんですか!?




『あの、もしかして・・・頭を撫でて・・・と?』

煉獄「うむ!薬を塗ったお礼という事で・・・お願いできないだろうか!!」




頭を上げて、私の顔を見ながら言う。

そんなにニッコリ笑ったって・・・狡いです!





『お礼にと言われたら・・・断れないです。』

煉獄「昨日の会話で、これが一番効果的と学んだ!」

『狡いです。・・・分かりました、お礼させてください。』

煉獄「では、お願いする!!」





頭を勢いよく下げるものだから

ちょっと驚いたけど

おかげで髪はふさっと揺れて

煉獄さんからシャンプーの匂いが優しく香った。



煉獄さんからの手当のお礼なのだけど

私も嬉しい。

だって昨日も綺麗だなって思った

この髪を触らせて貰えるなんて・・・

ゴクリと唾を飲み込んでそっと、手を伸ばす。





『煉獄さん、手当ありがとうございます。』





そう言いながら

頭を撫でると

一瞬ピクっと動いて

静かに撫でられる煉獄さん。


どうかしましたか?って聞きたいんだけど

そうすると頭を撫でるのが終わりそうで・・・

まだ聞けない。


ふわふわで癖のある毛なのに

絡まることの無い髪。





うわぁ〜・・・気持ちいい。





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ayame(プロフ) - 結さん» コメントまで校閲していた事に気がついて、2回目のレスでごめんなさい!そこまで真面目に読んでいてくださって嬉しいです。ありがとうございました! (2021年12月16日 5時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - 結さん» おはようございます!いつも校閲ありがとうございます!よく読み込んでくださって感謝しています。ありがとうございます! (2021年12月16日 5時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
- またまた続けてのコメントですみません。。。 物語読みました。  沢山のいやほとんどの直しを言ってしまいすみませんでした...。 (2021年12月16日 1時) (レス) @page50 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- また続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが…。 同じく48話の作者さんのコメントの部分 言った様子ですね。 カナエ先生ともまだ会っておりませんし、宇髄先生とも再開してませんね。 これ正しくは再会ではないんでしょうか? (2021年12月16日 1時) (レス) @page49 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは君を、幸せにしたいではないんでしょうか? (2021年12月16日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ayame | 作成日時:2021年10月18日 17時

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