その太陽に手を伸ばしてみる【煉獄 杏寿郎⠀】

22話 side 煉獄 杏寿郎 ページ23

彼女の部屋から早足で自室に戻ると

その勢いのまま布団の中に入り込んだ。





お、



･･････俺は何を！！！！？？





顔中熱くて耐えられない！


俺は今いつもと変わらぬ顔をしているかもしれない。

そして、天井を見つめていると思う！

瞬きはしていない！

目が冴えてしまったな！



しかし･･･


明日、話して貰えなかったら･･･

だが、おまじないと言ったからには悪意はないはず！


と、この2つがぐるぐると頭を巡っている。




無論、答えはないのだが･･･。




彼女の腕を見ていたら

薄暗い部屋でも分かるくらい青くて

しかもあの男に押されて出来た青紫だと思うと･･･

また腹が立った。

あんな男の顔を忘れるくらい

あの腕を見て"俺"を思い出して欲しい。

ただ、それだけ。





煉獄「よもやよもやだ･･･」




これが嫉妬。

宇髄の言う独占欲。


まだ恋仲でもないくせに、何を勝手な･･･。




これも明日、宇髄に相談する必要があるな！




ふと、風呂上がり

母上の部屋を尋ねた時を思い出した。



尋ねると、母上は優しく笑っていた。

？怒っていた訳では無いのか。





瑠火「杏寿郎、Aさんがあなたの想い人なの？」

煉獄「･･･っ！？」




思いもよらぬ言葉に

返す言葉もなく

ただ眉が上がっただけ。









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