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3話 ページ3

日の暮れてきたアスファルトは

紅色が濃くなってきた。



なんか、忘れて・・・



はっ!!仕事が!!




慌てて顔をあげると

夕日みたいな綺麗な目と私の目が合った。



?「さぁ、俺の手に捕まるといい!」

『・・・・・・あ!っありがとうございま・・・いたっ!!』

?「な、怪我を!?」



綺麗な瞳に吸い込まれかけて、我に返った。

しっかりするのよ!A!!

右手で彼の差し出された手を掴んだけど

手首が痛くて思わず手を離してしまった。





?「すまないが、右手を見せて頂いてもいいだろうか!」

『いえ、大丈夫です!ただ、捻っただけですから。』

?「いや!悪化してはいかん!!」





唐突に大きな声で、近かった瞳がさらに近くなる。





宇髄「言い出したら派手に聞かねぇ奴だからよぉ。まぁ見せるだけだと思って、頼まれてやってくれ〜」



派手な彼が

私の横でニヤリと笑いながら

太陽色した髪の男性を指差して言う。



初対面なのになんて親切な方達だろう。




でも、良く見かける少年に似ている気がする。


頷いてから、そろそろと右手を前に出した。



?「うむ!見させて頂く!!・・・これは、」

宇髄「お〜・・・・・・。派手だな、あいつぶった斬ってやろうか?」



私の右手を覗き込む2人の反応からして

とんでもなく腫れてしまったのだろうか・・・と予想して。

私も自分の右手を見上げてみる。




『え!?』




思ったよりも色が悪い。

真紫とはこれのこと!と言うくらい。

しかも範囲も大きい上に、ボッコりと腫れた私の腕。



そっと私の手を支え持つ彼の手の中で



グー、パーしてみると・・・



『痛い・・・、す、すごく痛いです〜・・・・・』

?「手当しなくてはな。」

『・・・私、あの花屋さんのパートで・・・今日シフト入ってるので、そこまで行けば大丈夫です。』

?「そうか!ならばそこまで送ろう!!」

『えぇ!?すぐそこなのに、悪いですよ!あ、あの、名前を!私は藤枝 Aといいます!必ずこのお礼をさせて頂きたいので、名前を教えてください!!』



アスファルトに座り込んだままの私の片手は

太陽色の髪をした男性が支え持っていて

片膝着いている状態。

もう1人の派手な彼は、私の隣にヤンキー座り。

2人とも私のことを見て目をパチパチすると



アッハッハッハ!!!と笑った。





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ayame(プロフ) - 結さん» コメントまで校閲していた事に気がついて、2回目のレスでごめんなさい!そこまで真面目に読んでいてくださって嬉しいです。ありがとうございました! (2021年12月16日 5時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - 結さん» おはようございます!いつも校閲ありがとうございます!よく読み込んでくださって感謝しています。ありがとうございます! (2021年12月16日 5時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
- またまた続けてのコメントですみません。。。 物語読みました。  沢山のいやほとんどの直しを言ってしまいすみませんでした...。 (2021年12月16日 1時) (レス) @page50 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- また続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが…。 同じく48話の作者さんのコメントの部分 言った様子ですね。 カナエ先生ともまだ会っておりませんし、宇髄先生とも再開してませんね。 これ正しくは再会ではないんでしょうか? (2021年12月16日 1時) (レス) @page49 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは君を、幸せにしたいではないんでしょうか? (2021年12月16日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ayame | 作成日時:2021年10月18日 17時

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