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1話 ページ1

『やめてってば!』

尚之「頼むって!今月お金ないんだよー、分かるだろ?」



竈門ベーカリーでの仕事を終えて、

次のパート先に行こうって、

もう目の前ってところで彼に会ってしまった。



別れた旦那。高幡 尚之(たかはたなおゆき)



まだ日が傾いてきた頃、

この通りは割と人が通るところで、

なんなら今だってチラチラ私達を見てる。



だと言うのに、

何故こんなに大きな声で『金をくれ』と言えるんだろうか。





『私があなたに上げられるお金はないの!やめて!』

尚之「やめる?だってAちゃん分かってるよね?お金くれないとどうなるか!!」

『また・・・脅しても私からあなたに上げられるものはないわ!!』



腹を立てたのか、肩で息をする尚之。

逃げないと、逃げないと!

とにかく目と鼻の先にあるパート先にさえ入ってしまえば彼も諦めてくれるだろう。

トートバックを胸に抱いて

ゴクリと唾を飲み込む。



尚之「いいのか?お前のガキをどうすることだって出来るぜ?」

『っ!・・・あなたの息子でもあるわ!』

尚之「ハッ!あんな似てもいねぇガキ。余所の子だろ?」



悔しい。

バカにした顔、見下した顔、

またこの人に

わかってもらおうとした私が馬鹿だった。



面白そうに笑っている彼の横を

思いっきり走り抜けた。



はずだったのに

左手を捕まれ

前に押し戻された。



思いっきり押し倒されて

右手をアスファルトに着いてしまった。





『いたっ・・・はっ!!』

尚之「大丈夫!中身だけ貰ってくからさ!!!」




腕が伸びてくる、ダメ!やめて!!!

ぎゅっとカバンを抱いて目を閉じた。





?「君!止めないか!!」





パシッと言う音と、尚之の呻き声。

そっと目を開けると、

夕日とは違う

綺麗な青空に映える太陽みたいな男性。





綺麗な髪・・・





2話→



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ayame(プロフ) - 結さん» コメントまで校閲していた事に気がついて、2回目のレスでごめんなさい!そこまで真面目に読んでいてくださって嬉しいです。ありがとうございました! (2021年12月16日 5時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - 結さん» おはようございます!いつも校閲ありがとうございます!よく読み込んでくださって感謝しています。ありがとうございます! (2021年12月16日 5時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
- またまた続けてのコメントですみません。。。 物語読みました。  沢山のいやほとんどの直しを言ってしまいすみませんでした...。 (2021年12月16日 1時) (レス) @page50 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- また続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが…。 同じく48話の作者さんのコメントの部分 言った様子ですね。 カナエ先生ともまだ会っておりませんし、宇髄先生とも再開してませんね。 これ正しくは再会ではないんでしょうか? (2021年12月16日 1時) (レス) @page49 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは君を、幸せにしたいではないんでしょうか? (2021年12月16日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ayame | 作成日時:2021年10月18日 17時

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