Episode 30 *｡ﾟ ページ30
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｢大貴はもう泣いてるじゃないですか…(笑)｣
大貴｢ばっ、バカ！泣いてない！！｣
｢え？でも目光ってますよ？｣
大貴｢おい、言い方！(笑)｣
私と大貴には笑顔が戻った。
だけど一番肝心な涼介とはさっき一方的に
作り笑顔でおすそ分けをしてくれたままで。
それと同時に今夜は多分夕食は一人ぼっちだ
ということに気づいた。
大貴｢今日、夕飯おごりにするぞ？｣
｢え！あ、じゃあうちで...食べていきますか？｣
大貴｢え！マジ？！｣
｢はい！どうせ両親遅くまで帰ってこないんで…｣
すると、大貴は少し笑いながら言う。
大貴｢…Aは警戒心というものがないね。｣
｢…え？｣
大貴｢まぁいいや。それはそれで嬉しいね。
じゃ、オムライスよろしく！フワトロで。｣
｢は、はい…｣
────フワトロ…(笑)
あっという間に夕飯の時間。
早速キッチンへ行き、オムライスを作る。
大貴｢待ったー！｣
｢…？！｣
出来たてのオムライスにケチャップをかけようと
すると大貴が止める。
大貴｢待った！俺にやらせてー。｣
｢はい…｣
子供っぽくはしゃぎながら
こうなったら私は見てる事しか出来ない。
｢え？！｣
大貴｢え？なにー？(笑)｣
大貴はオムライスに｢好き｣という字を書く。
──── 単純にここは…
普通にぐにゃぐにゃ〜って感じのでいいと思う！！
｢す、すっ…｢好き｣って…｣
大貴｢何意識してんのー？？
大丈夫！ぐちゃぐちゃにしてくれたらいつも通り〜(笑)｣
｢そうですけど…｣
大貴｢ねぇ、敬語やめよ？｣
｢え…｣
────今まで礼儀として敬語使ってたんだけどな…
やめようってことは…やっぱり
大貴｢よく考えたら｢大貴｣って呼んでくれてるのに
敬語ってなんか変だと思わない？
どう思います？現役高校生。｣
｢そう…でもないですね。｣
大貴｢うん、変だよね〜。だから敬語はやめよう！｣
｢え、あ、分かりました。｣
大貴｢はい、じゃあオムライス食べ終わったら練習ね！｣
１時間後。
大貴｢はい！どうぞ！｣
｢えぇ...私、だ、大貴が好き…です｣
大貴｢あぁ！｢です｣いらなーい！！
もういっかーい。どーぞー！｣
｢あ、あの！もっと違う文章なかったですか？｣
大貴｢うん、ないね。これ以上も以下もない。｣
────鬼だ…この人いじられキャラじゃなかったの…？！
それからスパルタ練習は30分以上続いた。
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作者名：MÏαyα | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miayahome1225/
作成日時：2016年10月29日 22時
