Episode 2 *。゚ ページ2
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──── 誘いを断るのは何度目だろ...。
両親に反抗できなくて悩んでいる中でも
すごい圧で私をいい大学に行かせようとしてくる。
友達に誘われた遊びを断ってでも勉強をしなければ
いけないという家での謎のルール。
操り人形になった気分で自分が惨めに思えてくる。
なんでこんな家に生まれちゃったんだろうって
何回も思った。
毎日精神的に苦痛でしかない勉強をさせられて、
毎日両親の顔色伺って。
でも、私がいくら遊びを断っても
結衣だけはいつでもそばにいてくれた。
──── 私…何やってんだろ。
親に言われるがままで…
自分の言いたいことも言えなくて…
たまにはいいのかな。反抗しても。
「やっぱり行く!その日は勉強なし!!
全然余裕で行く!!」
結衣「え、ほんとに大丈夫?!
まあ、勉強ばっかりしてたら頭カチンカチンに
固まるからね。」
「確かにね(笑)
家でも学校でも勉強じゃやっていけないからねー(笑)」
結衣「いや〜、久しぶりじゃない?!
二人でどっか行くの!」
「うん、確かに!もう5、6年行ってない気がするー」
結衣「じゃ、はい。」
そう言って結衣が渡してきたのは
ライブのチケットだった。
ライブにはもちろん行ったことがない。
そして長らく出かけていない。
本当に久しぶりのお出かけで舞い上がっていた。
あの秘密を告げずに────
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作者名:MÏαyα | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miayahome1225/
作成日時:2016年10月29日 22時