変わらない距離【黒尾鉄郎】

5,幼馴染み ページ5

私は少し早めに部室に来て髪をくくる



そして研磨にみせにいく



貴方「ね、ねぇどう？」



研磨「…か、かわいいんじゃない？」



研磨が照れるなんて珍しい



これは自信もっていいよね



私はルンルンで体育館に行った



夜「お、いいじゃん」



貴方「えへへ！」



リエーフ「あぁぁぁ！！なんか今日、すごく可愛い！？」



と次々とみんなにほめられる



そして



クロが来た



クロ「……」




あれ？



リエーフ「黒尾先輩！今日のA先輩可愛いくないですか！？」



クロ「あー。うん」



私の期待は外れた



貴方「なに？照れてる？」



傷ついた心を隠すようにいつも通りを装う



クロ「ばか、照れねぇよ。練習はじめるぞー」



貴方「……」



あれ



視界がまた



どうして？



あのこには照れてたくせに




顔を赤くしてたくせに



研磨「A…」




涙を流す私に研磨も夜久さんも慌てる



そして



クロも私の涙に気づいて目を見開いた




幼馴染みという壁がなかったら



照れてくれた？



あのこのときのように




貴方「…幼馴染みなんて…クロ…テッくんなんて大嫌いだ！！」




あぁ、最低だ私



部活中なのに



自分のことでこんな怒鳴って




飛び出して





もうなにしてんのさ

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