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翌朝
私は油屋の前にある赤い大きな橋の下をボーっと見つめていた。
不思議ね。橋の下を電車が通るなんて。
しかも、一方通行。
油屋の仕事は夕方から始まる。
それまでは自由。
まぁほとんどの人が寝てるけど。
ハク「こんなところで何をしている」
貴方「……別に何もしていませんよ。ただ………いえ、何でもありません。失礼します」
“昔を思い出していた”
どうして言えなかったんだろうか。
別に言ってどうこうなる言葉でもないのに。
『はは!お前は立派な神使じゃ!私の跡を頼んだぞ?新しい白蛇神社の神よ…』
これはもう100年前の記憶。
私は神の使いだった。
だが白蛇神社には後継者がいなかった為、先代が私を神にした。
なのに私は守れなかった。
想いを繋げなかった。
…私は私を許せないのかもしれない。
だから“昔を思い出していた”なんて言える立場じゃないと言葉を発せなかったのかも。
まぁわかったところで無意味なのだけど。
釜爺「おまえさんも…瞳が濁っているのぉ」
貴方「……“も”?」
釜爺「いや……聞かなかったことにしてくれ」
気にはなったが深く追求する意味もないので、私は自室へ足へ向けた。
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作者名:愛姫
| 作成日時:2024年12月28日 0時


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