私の好きな色【三途春千夜】 (ページ10)

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翌日
私の仕事は簡単に言えば事務作業だった

ココさんが集めた資料を

私が整理してまとめる

あとは資金とか報酬
会社リスト作成とか

なんだ
反社って聞いてたから難しいことを想像しすぎた

こんな簡単な作業だったんだ

貴方「ココくん、これ出来たんだけど…」

ココ「お、はえーな。それは蘭と竜胆の資料だから渡しといてくれ。そっちの途中のは三途のだ。」

ちらっとみると女の人の写真
金髪できれいな人

ココ「そいつか？そいつは三途がハニトラする相手だ」

…あーあ
なにこれ。めっちゃズキズキする

ハニトラ…仕事だし良いじゃん

てか傷つく権利なくない？

私関係ない

貴方「不良の娘も大変だね。私普通に生まれてよかった」

ココ「…お前も普通ではねぇだろ。」

その言葉に私の目は大きく開かれる
“普通じゃない”

この人は知っちゃったのかな

まぁハッカーできるんだもんね

ココ「すまん。見ちまったわ。四ノ宮家の血のお姫様。」

貴方「そう…まぁでも隠してたわけじゃないしね。」

　

ココ「あんま知られないほうが良いんじゃね？俺達と居ることもバレるからな」

この世界に入ると決めたのは私なのに

ここの人たちはどうしてこんなにも守ろうとしてくれるんだろ

私可愛くもないのに。

このハニトラ相手みたいに綺麗でもないのに。

なんて考える時点でおかしいのか。