【女主】ただ純粋な恋がしたかっただけ。【オリジナル】

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それに察したのか、唯奈が優斗くんに水野くんについての話題を出してきた。


「ねぇ、水野奏太くん？だっけ？優斗くんは水野くん知ってる？」

その質問に優斗くんは悩みに悩んだ顔をしていたが数秒経った今、結論が出たらしい。


「水野奏太？顔見ねぇとわかんねぇ...多分知らないんじゃね？」

何とも他人事のような答えが返ってきた。


私は何か言わなければ...。と焦りながらも頑張って考えるが、結局案は浮かばず黙って会話を聞いてるだけになってしまった。

自分の話になると私は何を言えば良いのかわからなくなり相手に任せてしまうのが私の悪い癖だ。


「そっか〜!!」

元々、唯奈はおしゃべりで騒ぐ方だったが、今回も大きな声で言っていた。

基本女の子っていうのはそういう人が多いと私は個人的に思う。

実際私も周りからは大人しい子と言われる事が多いが、内心叫んでたり、騒いでたり感情が忙しいのだ。(主少女漫画)それに私は顔に出やすいと思う。


話はズレてしまったが、優斗くんが不気味そうに声をあげていた。

「なんだよ。急に水野？っていう奴の名前出して...気味が悪りぃ」

「別に気になっただけ〜!!」

その質問にただ笑顔で応える唯奈。

気味が悪く真っ青な顔で可笑しそうに目でじっくりと唯奈を見つめる優斗くんと

私と唯奈だけの秘密をウキウキな気分で言う唯奈


今日も幼馴染みと親友と私の間は平和だと心から想った。

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