やあ、初恋の人。《 名探偵コナン×ルパン三世 》

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降「…！！」







……依頼の答えじゃない、ルパン三世のその言葉。
まるで心を読まれたようで 心臓が大きく跳ね上がって。

思わず目の前の泥棒の顔を見つめてしまう。















ル「あの子を俺に盗ませたいなんて本当はカケラも思ってねぇだろ。

ただ……それしか最善策がねえって思ってるだけで。」


降「…っ……」











ル「確かに俺ならブロンピュールちゃんを盗めるかもしれない。
でも、あの子が一生追われ続ける事には変わりはねぇ。

せいぜい俺に出来るのは
あの子を連れ回して…捕まる日を伸ばすだけだ。」


俺の依頼に対し彼は冷静にそう答えて。







ル「俺がここに来たのは……確かに一言じゃまとめられねぇ理由がある。

でも、それはあんたもじゃねーのか。」


降「……！」















・















ル「_____________________警察組織を裏切って、
全部の尻拭いする覚悟で俺に依頼なんてするくらい…助けたいんだろ。





Aちゃんのために……全てを失う覚悟ができる。

あの子を救うに相応しいのは泥棒(俺)じゃない。
紛れもない…あんた一人だけだ。」


降「…っ……」








……真剣な面持ちで発された彼の言葉が
背中を押すような力強さを持って吸収されて。

押さえ込んでいた本音が
その言葉によって引き出されていく感覚がした。





















ル「その覚悟、男として尊敬するぜ兄ちゃん。でも一つ減点だ。
惚れた女を手放す覚悟だけは必要ねえ。

いくらでも手は貸してやる。
だから…他の誰かじゃない あんたが助けてやれ。



ブロンピュールを……Aちゃんを。」













彼の言葉とその表情に驚く俺の前で
タイムリミットを示す携帯の着信音が鳴り響いた。

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