警察学校時代から完全無欠なあの男に今近づきたくて仕方ない《名探偵コナン》

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被害者の女性全てに
事情聴取をした結果、
全員が口を揃えて言ったのは


『確かに誰かに話しかけられたけど顔が思い出せない』

『いつの間にか血塗れで倒れていた』

『傷は全然痛くない』。



あまりにも部分的な記憶喪失。

しかもこれだけ重症を負っておいて
痛みがないなんて信じられない。




散々 警察に事情聴取をされてきて
それらを正直に伝えても

"精神的ショックによる混乱"
と解釈されたそうだ。

だから難解事件扱いになって
私に回ってきたわけで。





数百の防犯カメラを集めて
ようやく見つけた出した犯人の後ろ姿。

高身長で痩せ型。そして
一見 これからデートにでも向かう
若い男の服装だ。




これだけの数のカメラに
映らないよう警戒してる。


…こいつ、かなり手強いかも。





ーーーーー

降谷の家帰宅



『ただいまー』


降「おかえり。夕飯できてるぞ」




『え？…って洗濯物も畳んであるし……
怪我大丈夫なの？』

降「あぁ。かなり回復した。
早く着替えてこないと冷めるぞ？」


『ビーフシチューなんて手間かかるのに…3秒で着替えてくる』

降「鼻がいいな」






美味しいビーフシチューを食べたあと
リビングのテーブルいっぱいに
資料とノートとパソコンを広げて
捜査の続きを始める。



降「熱心だな。何かあったのか？」


『んー 傷害事件の単独捜査任された。
犯人が出そうな所特定してるとこ』

降「傷害事件？」

『女性を狙った性悪な連続事件でね……この辺かな…』


降「女性を狙ったって…
そんな事件 君一人で危険だろ…！」

『これでも警備企画課所属なんで
一般女性のか弱さは持ち合わせてないです』

降「……でも」


『あ、そうそう風見くんが腕お大事にだって。
勝手に降谷3日間 休みにしてきた』

降「…」




顔をしかめている降谷を横目に
米花町の地図上の怪しい
場所へ丸をつけていった。

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