警察学校時代から完全無欠なあの男に今近づきたくて仕方ない《名探偵コナン》

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降谷side


サミット開催場所の警備をする上で
不備や欠陥が無いかの事前調査中、
突然建物が爆破された。


テロの発生地点が
警備の薄かった場所で、
発見が遅れてしまったのが原因で。

………盲点だった。
そんな抜かりがあったために
公安の仲間の多くを失ってしまった。



それだけに…
今 避難している人々はなんとしても
助けなきゃならない。

"小さな探偵"に迷惑をかけ
協力者になってもらいながら
捜査を続けている。





・






原因であったガス線への接続先を調べながら
ふと思ってしまう。

……もしAが居たら、
こんな惨事は起きなかっただろうかと。





降「……居ないものは仕方ないだろ」

Aのデスク上の
薄くほこりが被った彼女のパソコン。
こんな光景、以前は考えられなかった。


……A。今、どこで何をしているんだ？






・






ｳﾞｰｯ!ｳﾞｰｯ!


不意にポケットの中で携帯が震えた。
風見から連絡かと思いきや
画面に表示された発信源は
【公衆電話】。

公衆電話……まさかAか？






降「…もしもし？」

『ゼロ！俺だ！』


その声と昔からの呼び名、
電話の主はヒロだった。

そういえば最近、ヒロと連絡を
取れていなかった事に気付く。




降「どうした？最近全然…」

諸『ゼロ、お前Aと連絡とってるか？！』

降「？…いや、少し前から一度しかとってない」

諸『嘘だろ……！！』

降「Aがどうかしたのか？」



諸『……組織が、破壊された』

降「…は……？！」



諸『何者かが組織の拠点を爆破したんだ。
それも組織の機密情報を流出させた上で。
組織はもう完全に機能できない』

降「潰されたって事か…？！一体誰が…」

諸『多分……Aなんだ』

降「な……！」



諸『…頼む、今から組織に来てくれ。
説明はそこでする』

降「待ってくれ、じゃあ今Aは…！！」





沈黙の後、景光が重々しく口を開いた。




諸『………A、もしかしたら





・







・






組織と心中したかもしれないんだ……』

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