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景光くんから指定された都内のカフェまで車をとばし彼の姿を探すと
人の少ない時間帯だからすぐに目についた。
『……景光くん!』
諸「そんなに息切らせて来なくても」
『……話したい事が、あるから。あの____』
諸「待った。俺から話させてくれ」
…私の言葉を遮った景光くんの瞳に
何も言えなくなった。
何とも言えない感情が
その瞳には渦巻いていたから。
『……わかった。聞く』
諸「ありがとな。コーヒーでも頼むか?」
『いらない』
諸「おっけ。じゃあ話すわ」
・
諸「________俺、2週間後に死ぬ。」
『っ…!』
前略もなしに静かに言われた
その言葉に思わず息が詰まる。
諸「Aにも、もう情報いってるよな?
俺がNOCって事。」
『……今日ジンから聞かされた』
諸「ヘマ踏んじまって…
組織の幹部にバレたって知った。
ジンが必ず俺を始末しに来る。」
『……』
諸「そこで、Aに頼みがある」
『嫌だ』
間髪入れずに景光くんの言葉を
今度は私が遮った。
ハッとして私を見た景光くんの目を
真っ直ぐ睨み付ける。
『____そんな、
死ぬ事を前提としてる景光くんの頼みなんて聞かない』
諸「……A」
『私は何をしてでも景光くんを助ける。
死ぬ前の手伝いとか、
組織に消された後の頼み事だとか
私は何も協力しない』
諸「……ありがとう、A。
でもAが一番分かってるだろ?
何したって、組織からは逃げられない」
『っ…そんなこと…』
諸「それに俺はAに助けてもらう気はないよ」
『…私じゃできないって思ってるの?』
諸「違う」
・
諸「Aの腕を信じてないとかじゃない。
俺は……Aやあいつらにまで
疑いをかけられる事をしたくないんだ。
俺 みんながすげー好きだから。」
『は…?』
諸「……Aやゼロやライは大事な仲間だ。
危険に晒すなんてことしたくないし
させる気もないんだよ。
俺みたいな末端じゃないA達なら
いつか絶対に組織を潰せる。頼むぜ?」
何、それ……
諸「Aはやる事だけをやれよ?
俺の事なんて考えなくていい。
でも、あと一つだけ頼ませてくれ。
俺が居なくなった後、ゼロをよろしくな」
手のかかる兄弟を思うような笑顔で
言った彼は、
静かに席から立ち上がった。
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きゃんぱす(プロフ) - みーーさん» コメントありがとうございます( *´﹀`* )私も警察学校組と夢主の絡みがとても好きで、鍋パのお話なんかは書いていてとても楽しいです〜!続編の編集がんばります!どうぞお楽しみに♡ (11月21日 19時) (レス) id: 75fb2e5163 (このIDを非表示/違反報告)
みーー(プロフ) - こんにちはコメント失礼します!夢主と降谷さんたちの関係性がすごく好きです!これからも頑張ってください!応援してます! (11月21日 19時) (レス) @page50 id: 6c5220a1e1 (このIDを非表示/違反報告)
きゃんぱす(プロフ) - #バボスコ推し#萩原推し#ゼロヒロ#低浮上さん» うぎゃあぁぁあご観覧&コメントありがとうございますううう(*T^T)!!萩原さんの大人な余裕!みたいなところが個人的にとても好きです( ´∀`* )b更新頑張ります!ぜひお楽しみくださいね! (2018年11月7日 7時) (レス) id: 71fb99b34f (このIDを非表示/違反報告)
#バボスコ推し#萩原推し#ゼロヒロ#低浮上(プロフ) - うわわわわわわわ萩原さんと降谷さん好きなんで二人だけのシーンありがたいですうううこれからも頑張って下さいいいいいい (2018年11月7日 7時) (レス) id: 0dbf445205 (このIDを非表示/違反報告)
きゃんぱす(プロフ) - ジャッキーさん» コメントありがとうございます(*´∀`*)!どうなる夢主…!!今後にぜひご期待ください…!!更新頑張りますね! (2018年10月21日 17時) (レス) id: 71fb99b34f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゃんぱす | 作成日時:2018年10月1日 18時