雪男 in がーる３ (ページ26)

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◎お出かけページ26

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……とある休日。私は駅前で壁にもたれかかりながらスマホを操作する。そしてたまに、周りをキョロキョロ見渡す。

渡辺「ごめん、遅くなった」

『 ……遅すぎ、』

渡辺「ごめんって笑」

しょっぴーが現れたのは私が待ち合わせ場所に来てから10分後だった。どんな理由があったのかは知らないが、「タピオカ奢ってくれたら許す」と言う事で手を打った。

今日は、しょっぴーとのお出かけ。前に一緒に出かけようとの約束をしていて、丁度二人ともオフだったこの日にしたのである。お出かけ、と言っても美容用品を買ったり服を買ったりするだけ。

あ、でもタピオカ奢ってもらわないといけないからタピオカ飲みに行こ。

『すごい久しぶり！』

渡辺「最近忙しいからね」

『ありがたいことに、沢山仕事もらってるからね』

それから少し移動して、今渋谷に居るのだけれど、全然バレない。変装という変装はしていないんだけど。キャップ被ってるくらい。しょっぴーはキャップとマスク。

平日だからなのかなあ、なんてふとそんな事を考えながらしょっぴーの隣を付いていく。

『今日ね、行きたいところあるの！』

渡辺「いいよ、そこ行こ？」

目的地を決めて、横並びで歩く。チラリとしょっぴーの横顔を見てみたが、カッコいい。……なんて、絶対に口にはしないけど。

「あの、Snow Manの雪水Aちゃんと渡辺翔太くんですか……？」

数分、目的地まで歩いていると、ある女性に声をかけられた。少し声が震えていて、緊張しているのが見受けられる。

渡辺「はい、そうです」

「いつも応援してます！あの、えっと、この前少年たち見に行きました！」

『本当？ありがとう！』

数分の時間だが、その子と話をした。どうやら渡辺担らしい。握手もした。ファン目線からすると遭遇って滅多にないし、テレビ越しで見てた人達が目の前に居るっていうだけで嬉しいだろうし。だから私は自ら握手を勧めたりしている。

「これからも頑張ってください……！」

渡辺「ありがとうございます」

『ありがとう！』

その子とは別れ、再び二人の時間がやって来る。

『可愛い子だったね』

渡辺「 Aも十分可愛いよ」

『何急に、笑』

渡辺「なんか言いたくなっただけ！笑」

まだまだお出かけは始まったばかり。

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