"Laugh" In the GIRL 4

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◎Morimoto




田中「 ……なぁ、最近おかしくねぇ？ 」


高地「 何が？ 」


田中「 A 」




きょもとゆずがペア撮影に行った直後、その時を待っていたかのように話しだしたのは樹だった。樹はチラリとドアを確認して、また話し出す。その内容は、きょもではなくてゆずの事で。




田中「 俺でも分かるくらい、メイク濃いじゃん。……あれ、どう見ても寝不足だろ 」




それは俺も気になっていた。ゆずはいつも寝不足を隠すかのようにファンデーションを濃くするクセがある。大抵は俺が最初に気付くんだけど、今日は全員が分かるほど濃いメイクをしている。




松村「 昨日ご飯行ったときも元気無かった気がする 」


高地「 わざわざAが樹に一緒に帰ろうって言ってたしね 」


森本「 ……さっきだって、きょもの呼びかけに全然反応してなかった 」




思えば、おかしな部分がいっぱい。誰もがゆずに不信感を抱いていた。メイク、昨日の出来事、そして今日。何より、いつもより元気が無い。

また、何か1人で抱え込んでいるのではないかと考えた。




ジェシー「 ……え、何コレ 」




少しの間沈黙だった空気をぶち壊したのはジェシーだった。




え、と驚きの声をあげるのでジェシーの方向を向いてみると何やらクシャクシャになった手紙のような紙を手に持っていた。




田中「 何それ、 」


ジェシー「 や、お茶取ろうとしたらAのカバン倒しちゃって直そうとしたらこんなの出てきた 」


松村「 手紙？ 」


森本「 ……中身、見せて 」




ジェシーから奪い取るように手紙を取り、カサリと開けるとそこには便箋が入っていて、驚くような内容が書いてあった。




高地「 ……"昨日家の前まで来てた男、誰？"って、 」


松村「 "僕のAちゃんなのに浮気してるの？"
……ってストーカーされてんの、？ 」




明らかなストーカー行為を示す手紙の内容。
恐らくゆずの家に送られてきたものだろう。




田中「 昨日、って俺がAを家の前まで送った奴じゃん、 」


ジェシー「 誰か見てたってこと？ 」


松村「 ストーカーじゃねぇかよ…… 」




恐らく、この1通だけではなく何通も何通も送られてきているはず。




ここ数日の間、ゆずがストーカー行為に苦しめられている事に気付いた俺達は怒りの感情しか湧かなかった。




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