階級・甲の癸さん拾伍

652話 ページ8

『あとはそれぞれ近い人相手に…って感じでいいですかね？』



冨岡「………分かった。」



伊黒「お前は彼奴の所に行くのか。」



『当然じゃないっすか。』



僕の狙いは埜田雪希ただ一人…それに、埜田雪希を殺せば…早めに事が片付く気がするんだ。



伊黒「無理はするなよ。」



『…もちろんです。』



みんなが僕には大切です、必要です…だから、頑張るよ、僕。



『戻ったら次は、今度は…お祭りとか行きたいなぁ。』



伊黒「…行くに決まってるだろう。」



『ふふ、はい。』



…じゃあ、



『また後で！！』



そう言って走り出す。



桜花「A今の死亡フラグだから折ってねー！！」



『最近特技聞かれたらフラグ回収って答えようとしてる僕によく言ったね！？』



自覚はあったけど！！



此処に来てからおうちゃんがボケ倒して困ってる！！



『はーいこんばんわ埜田さん？』



雪希「…埜田さんなんて遠いから、あの頃みたいに雪希さんって呼んでよ？」



『断固拒否だね。』



最初はあなたとも仲良くなろうとしてたよね、僕達は。



…仲良かった方だったよ…でも、あなたは僕達を傷付ける道を選んだ…だから、



『今までの恨み、全部晴らさせてもらうよ…埜田雪希。』



雪希「私はあなたを殺して愛される存在になるの…だから、死んで？」



…やっぱりあなたとは死んでも…何度死んでも、分かり合えないや。



それが今日…改めて分かったよ。

653話　桜花side→←651話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す