667話 雪希side ページ23
帆「あ。」
雪希「…おはようございます。」
朝早く空の学校に着くと、何故かもう来ていた帆さんが私を見て声を漏らす。
帆「はよー。」
そう言いながらすぐにスマホをいじり始める。
…私に興味はありません、って感じだね、いいけどさ。
帆「そういや、」
雪希「…？」
帆「お前髪染めてんの？」
…私の髪、か…地毛なんだよな。
雪希「地毛です、地毛…」
帆「へー。」
そう言った帆さんは、いつもあの二人に向けて見せるような笑顔を…一瞬だけ、私に向けた。
帆「良いじゃんキャラメル色、綺麗。」
…口が悪いし、怖いで有名な帆さんなのに。
顔は可愛い系で、それで…笑うと凄く、綺麗で。
それが分かった瞬間…
雪希「あ、りがとう…ございます…」
…何故かおかしいくらいに、胸が高鳴った。
…そんな、そんなはずはない…私が、この人を…
『帆兄早いね！おはよう！』
帆「ん、A。おはよ。」
『雪希さんもおはようございます！』
雪希「あ、おはよ…」
変な感情のままで居ると、Aさんが来ていて。
少ししたら、桜花ちゃんも来た。
そうすれば帆さんもいつも通りに戻っていて…毒を吐きながらも、“家族”に向けてだけ笑顔を見せる。
…あの素敵な笑顔を、私に一瞬だけ見せてくれた。
そう思うと…むず痒くて、それだけど嬉しくて…不思議な気持ちになる。
…あの人に恋をしてしまったのだと気付くまでに、そんなに時間は掛からなかった。
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みんみん - 泣きそうになりました。とても面白いです！ (2019年10月21日 18時) (
レス) id: b8b42f9334 (このIDを非表示/違反報告)
見列鬼 - やばい泣いた…(/ _ ; )感動しました。 主人公と桜花ちゃんと雪希さん、来世は仲良くなれるといいですね… 私もこんな作品作ってみたい (2019年10月21日 15時) (レス) id: ea39a5038c (このIDを非表示/違反報告)
雪だるま - やばい！！気になりすぎる！ 語彙力が… (2019年10月21日 9時) (レス) id: 85f066d48f (このIDを非表示/違反報告)
綾織 - 血気術！？まさか、鬼になった、とか…？いや、最近鬼舞辻さんにあってないのにそんな事…続きがきになる！！ (2019年10月21日 6時) (レス) id: 68bb132a93 (このIDを非表示/違反報告)
kusune(プロフ) - 血気術…！？とても楽しみにしています！頑張ってください！ (2019年10月21日 6時) (レス) id: 8029859771 (このIDを非表示/違反報告)
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