呼吸使いの魔法学園生活４

160話 ページ16

フロイド「俺ジェイド以外に撫でられたの初めてかも」

『ジェイド・リーチさんには撫でられたこととかあるんですねなるほど、仲良しか？』



僕は人を撫でるのが結構好きだ。

まあ勿論撫でて大丈夫だなって思った時だけだけど…。

でもそうか、それもそうなのか…この人身長高いし怖がられてるし、早々撫でられたりはしないのかもしれない。



フロイド「もっとしてぇ」

『別に良いですけど、授業が始まるまでですからね』

善逸「羨まし…」

『君は後でね、いつでも出来るんだから。どうせこれから一緒に行動するんでしょ？』

善逸「まあそうだけど！ファルさんと一緒に居るけど！！」

フロイド「オトヒメちゃんとずっと一緒とか生意気なんだけど？」

善逸「ﾋｯ何でそんなに睨むんだよぉ！！俺何もしてないだろぉ！？」

『この二人相性良いのか悪いのか分からんな…』



そう言っていると、何処か雰囲気暗めのアーシェングロットさんとジェイド・リーチさんが僕達の方へと歩いて来ているのが目に入る。

いやどうしたよ、いつもの笑顔に翳りがあるぞ。



『こんにちわ、ジェイド・リーチさん、アーシェングロットさん』

アズール「…こんにちわ、ファルさん」

ジェイド「周りに居る人が増えたようですね」

『んー、ですねぇ…それよりお二人、いつもよりテンション低めでは？』

フロイド「飛行術だからでしょ」



その言葉になるほど、と少し頷く。

ああそう言えば、この二人って飛行術苦手だったよな…。



『お二人苦手そうですもんね、飛行術』

アズール「あなた僕達のこと馬鹿にしてるでしょう」

『いや別に馬鹿にはしていませんけど』

ジェイド「アズールよりかは出来ますよ」

アズール「お前は」

『この子も跳ねるだけになりそうですけどね、ヴェレーノも飛べないし…』

善逸「いやそもそも俺魔法使えないから。そう言う飛び方出来ないから」



そんな会話をしていれば善逸くんの方を見て誰だと言いたげな顔をする。



フロイド「そう言えばぁ、誰ぇ？」

善逸「今更？？？」

『オーロ・フルミネ、僕の昔からの後輩です』

フロイド「ふーん」

ジェイド「オーロさんですか。僕はジェイド・リーチ。此方がフロイド、僕の双子です」

フロイド「フロイドでぇす」

アズール「アズール・アーシェングロットと言います。何かお困りのことがありましたら、いつでも声をかけてくださいね」

善逸「声のトーン的に…」

『胡散臭いよねぇ』

アズール「聞こえてますよ」

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