159話 ページ15
フロイド「は？何其奴」
『ﾋｭｯｯｯ…なんてドスの効いた声…』
校庭へと辿り着き、授業が始まるのを待っていた時。
「オトヒメちゃ〜ん♡」といつもより少し機嫌の良さそうな声を出しながら僕の元へと駆け寄って来たフロイド・リーチさん。
僕に未だ抱き着いている善逸くんを見るなり、そう言いながら善逸くんを睨み付ける。
さっきまでの機嫌の良さは一体何処に逃げて行ったのだろう。
善逸「えっ何々ファルさんこの人何！？凄く怖いんだけど！？」
『あー、クラスメイト』
善逸「俺ずっと思ってたんだけどこの学園やばくない？やばい会話ばかり聞こえて来るんだけど？？」
相変わらず耳の良さは健在なのか、そう言う善逸くんに苦笑を浮かべる。
まあそうだよなぁ、簡単に言えば名門な不良校みたいな感じだし…怖がりな善逸くんにはきついんじゃないかと思うよ。
フロイド「何お前其処邪魔なんだけど、俺の特等席だから」
『初耳ですね』
善逸「ファルさんは譲りませんけど！？昔っから此処は俺の特等席ですし！！」
『別に君の特等席ではない』
フロイド「オトヒメちゃんもこー言ってるし、とっとと離れたら？じゃねぇと絞めるよ？」
『僕の可愛い後輩絞めようとしないでいただけます？』
こう、挟まれながら色々言われるのは勘弁だな。
僕から離れた所で言い合いする分には構わないし勝手にどうぞって感じだけど。
フロイド「…萎えた」
『あ、またそうやって授業サボろうとする…』
フロイド「オトヒメちゃんがわりーんだよ」
『いや僕何もしてないです』
善逸「…もしかして俺のせい？」
『うーん、彼の気分屋がいけない？まあ其処も魅力なのかもだけど…フロイド・リーチさん。ほらおいで』
一時的に善逸くんを離し、フロイド・リーチさんへと向けて両腕を開く。
そうすれば、少しムスッとした顔をしながらも抱き締めてくる。
フロイド「俺が来た時は俺が絞めるって決まってんの」
『初めて聞きましたけど』
フロイド「初めて言った。これからは絶対だから！」
『僕にも都合と言うものがありますので』
フロイド「だーめ！絶対！じゃねぇと絞める。周りを」
『周りをって確実に八つ当たりですよね…分かりましたよ…』
そう言いながらぽんぽんと頭を撫でると、突然固まるフロイド・リーチさん。
何事かと思い顔を見れば、不思議そうな顔をしている。
…いや何どうしたの、可愛いけども。
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真冬 - 続き待ってます！！ (2023年2月11日 20時) (
レス) @page30 id: df27f919ce (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - 善逸かっこいいとこなのに…この小説面白いのにぃ！！！更新待ってます！！ (2022年6月5日 14時) (レス) @page30 id: 0be17a4bd3 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬 華怜(プロフ) - 元々ツイステと鬼滅のクロスオーバーは好きですが、この作品は特に大好きです！！更新停止になってしばらく経ちますが、何度も読みに来てしまいます笑 都合はあるかも思いますが、いつか更新していただけたら嬉しいです。待ってます！ (2021年8月30日 10時) (レス) id: c829cd7d6a (このIDを非表示/違反報告)
ナム - フロイドさんよぉあんた気づいてんじゃないのか…？女だってこと (2021年8月22日 22時) (レス) id: 9ed70eacbe (このIDを非表示/違反報告)
ぴおり(プロフ) - めちゃめちゃ面白くて一気に最後まで読んじゃいました！あまり好きではない顔文字も使ってないし、分かりやすい話だし、とにかく凄く読んでいて楽しかったので、頑張ってください！！ (2021年1月17日 22時) (レス) id: 746032848f (このIDを非表示/違反報告)
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