流れで鬼殺隊に入った少女の物語

四十一頁 ページ43

竈門「Aの知り合いなのか…？」



『ああうんまあ、色々あって知り合ったよね。』



そう言うと、なるほどと言うように少し頷いてから次に愈史郎くんの方を見る。



竈門「待っててくれたんですか？俺は匂いを辿れるのに…」



『…なるほどね、助けてくれた人達って愈史郎くん…と、珠世さんか。』



それに気付いてふむふむ、と一人で勝手に納得行っていると愈史郎くんに冷めた目で見られました、解せぬ。



愈史郎「目眩ましの術をかけている場所にいるんだ。

辿れるものか…それよりもその醜女は妹か？鬼じゃないか。」



『…醜女？？』



今禰豆子ちゃんって言う大天使(？)を見ながら言った…は？？



竈門(しこめ…しこめ？醜いってことか？誰が？……禰豆子！？)



『待て待て待て待て愈史郎くん、僕のことならまだしも禰豆子ちゃんは醜女じゃないぞ、よく見なさい。』



竈門「そうだ、醜女のはずないだろう！？よく見てみろこの顔立ちを！

町でも美人って言われて評判だったんだぞ！」



『今すぐ訂正しなさい、何処が醜女なんだよ美少女だよ、ねぇ。』



愈史郎「…。行くぞ。」



竈門「いや行くけれども！醜女は違うだろ絶対！

もう少し明るいところで見てくれ！ちょっとあっちの方で！！！」



『本当の本当に禰豆子ちゃんは可愛いからね、ちゃんと見なってばおい聞いてんのか珠世さん大好き男、おいこら。』



声を掛けても完璧スルーを決め込む愈史郎くんの頭を叩くと、やっとのことで此方を見て…そして僕を叩いた。



竈門「A！？大丈夫か！？」



『いや大丈夫だけど…愈史郎くん、相手は女の子だぞ(キレ)』



愈史郎「先に叩いて来たのはお前の方だ。」



『そうだけど禰豆子ちゃん醜女って言うのは訂正しろ？？』



本当に何なんだよ、って思うものの本格的に無視し始めたから仕方なく静かについていく。



こいつほんと許さない珠世さんに通報(？)するからね。

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