二十頁 ページ22
『君はそれで話すのことを決めているの?』
何も言わずに何処かへ行こうとする彼女に付いていきながらそう問いかける。
『この先それで物事を決めていたりしたら、大変なことになってしまうと思うけどなぁ…自分の意志っていうのは案外大切だったりするものだよ、必要ないように感じもするけどね。』
そう言うと、またメダルを投げようとするからその手を掴む。
『先輩として言わせてもらうけど、君には君の意志があるはず…ないと思っていても、何処かには君自身の気持ちがあるに違いないんだよ。
何かに従ってばかりではなく、もう少し…自分がどうしたいか、それを自分自身に聞いてから行動した方が良いと思うよ…六年間鬼殺隊をやっている先輩からの助言だと思って、めちゃくちゃ小さくてもいいから心に留めておいてくれないかな。』
カナヲ(…自分自身に聞いて…行動………自分の気持ち…意志……?)
僕らしくないとも思うんだけどね、僕ってこう見えて…いや見た目通りかもしれないけど、感情が欠如している所があったりする。
どうしてこうなった、って疑問を感じたりはするけど…大体の感情が“面倒くさい”とかそう言ったものが主で…他は余り感じれない所とかがあるんだ。
まあそれは大体この世界に来てから…前の世界が前の世界だったからだとは思うんだけどね。
『僕は君を他人と思えないんだ…だからね、そんな君にちゃんと自分を持って欲しいんだよ。
まあそれもこれも全て、僕の勝手な戯言だから無視してくれても構わないんだけどね。』
それだけ言って手をひらひらとさせながら離れようとすると、その手を掴んでくるカナヲちゃん。
…メダル投げてない、
カナヲ「……A……さん、」
『呼び捨てでいいけど、どうした?』
カナヲ「…友達に、なってくれる?」
そう言った彼女は少し不安げで…顔も赤い。
可愛いなぁ…
『それが君自身の感情で言っているのなら…僕で良ければ、喜んで。』
可愛い友達が出来たなぁ。
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何卒 - すみません、誤解なら良いのですが、私のコメント消しましたでしょうか?なにか不快なことをしてしまいましたでしょうか?バグや勘違いなら申し訳ありません。もし、不愉快な思いをしてコメントを消したのであれば、申し訳ありません。。 (2019年11月3日 22時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
キア(プロフ) - 面白いと思ったら貴方様の小説でしたか!とっても面白いです! (2019年11月2日 15時) (レス) id: c785cd048e (このIDを非表示/違反報告)
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