154話 ページ17
真誠「…呼吸を利用せず、何を利用して戦えと言うんですか。
鬼殺隊士が呼吸を利用するのは当たり前のこと、それくらいは柱様であるあなたこそよく知っているはずですが?」
まあ、彼の言っていることも決して間違いではないのだろう。
だが僕が言っているのは、そう言うことではないのだ。
『雨の呼吸がどう言ったものか、君は知らない』
真誠「知りませんよ、今はね。だってあなたしか使えてないみたいだし。
だからそれを受け継ぐためにも、俺に教えるのはおかしくないと、」
『巫山戯たこと抜かしてんじゃねぇぞ』
思わず口が悪くなってしまうが、そんなの今は関係ない。
いきなりの僕の言葉に驚いたのか、それとも聞こうと思ったのかは知らないが、一度口を閉じる少年。
そんな少年を見ながら、構わず続ける。
『雨の呼吸は、誰にでも使えるわけではない…誰にでも使えて良いわけじゃない。
これは、受け継ぐべき相手が決まっているもの…あなたが使って良いものじゃない。
あなたの目的は、雨の呼吸の使い手には相応しくないものだ、それも知らずに雨の呼吸を使うなんて…そんな馬鹿げた発言は、やめて欲しいものですね』
雨の呼吸の使い手であった千雨さんは、鬼と人間の共存の未来を望んでいた。
僕と同じ夢を、持っていたのだ。
だからこそ、僕は思う。
この呼吸は、鬼と人間の共存を夢見る僕が使うべきなのだ、と。
『あなたの目的のために、雨の呼吸を…僕の、僕達の夢を…大切なものを、汚そうとするな』
それだけは、絶対に許せないんだ。
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るあ - 2、3年前の作品にコメント失礼します!物語の主人公と鬼滅のキャラの絡みがすごく好きで何度も読み返しました!!途中のまま暫く更新されていないのでもう復活することはないかもしれませんがすごく好きなので希望を捨てずにずっと待っています!! (2023年4月13日 17時) (レス) id: b6cb074d27 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!私、逆ハー大好物なので嬉しいです!鬼滅の刃のキャラ全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってくださいね! (2023年4月7日 14時) (レス) id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - これ大作ですね!面白かったです!キャラ別のオチ話作るのであれば、冨岡さんオチも入れて下さい! (2022年12月30日 17時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのもっけ - とっても面白いです!頑張ってください! (2020年10月18日 15時) (レス) id: 73b959674c (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 続きが気になります!コロナに気を付けて、無理せず頑張ってくださいq(*・ω・*)pファイト! (2020年5月24日 10時) (レス) id: 7b0fae4b3b (このIDを非表示/違反報告)
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