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最終戦別の話。漆 ページ32

「お、おい!」



声を掛けてきたのは、宍色の髪の少年。



『何?』



「…お前、強いんだな。」



『…別に。』



僕って何かと一言余計なんだと光尊さんに言われた。



だから余りそれを出したくないし、ってことで外では話さないようにしている。



「お前が居なければ死んでた…助かった、ありがとう。」



『貴方の刃が折れてしまったのは、此処まで人を庇って来たからだよね。』



…言うつもりのなかった言葉が、勝手に出てくる。



「え、あ、ああ…」



『最終選別に来たからには、みんな自分の力で生き残らなければならない。

そうでなければ…きっとこの先生き残ることが出来ないだろうし…。

それを貴方が全て守って、強くてこの先きっと出世するであろう貴方が死んだら元も子もないでしょうが。

そんなのも分からないわけ?』



…やっぱり、僕は口を開くと一言余計…と言うか要らないことまで言う。



「…そうかもしれない…でも、男に生まれたからには…人を守って生きなければ」



『男って何?』



そう聞き返すと、驚いたような顔で僕を見てくる。



『誰かを守るのは素敵なことだとは思うよ、でもそれで死ぬのが男なの?

違うでしょ、生き残らなければ男も何もない話でしょ。

そんなこと言っている暇あったら生き延びた方が色々得だと思うし、男とか以前に人間なんだから危ないことあったら逃げなさいよ。

そんなのも出来ないで男がどうのとか馬鹿言うのやめたら?』



…相変わらず、棘のある言い方しか出来ないのは何故だろう。



『…それだけ、貴方随分体力消費してるから後は休んだら。』



それだけ言って離れる。



……………やってしまった…(頭抱え)

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そーな(プロフ) - すごく面白いです!続編楽しみにしてます(`・ω・´)ノ (2019年10月29日 11時) (レス) id: fda0224a1f (このIDを非表示/違反報告)
夕希(プロフ) - 私の好きな、薄桜鬼と鬼滅の刃がコラボしているとか、嬉しすぎます!ありがとうございます! (2019年10月25日 17時) (レス) id: 9681d7962f (このIDを非表示/違反報告)
ユウカ(プロフ) - 薄桜鬼!懐かしい……更新頑張ってください! (2019年10月25日 14時) (レス) id: 1f4124da1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心月美玲 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年10月25日 11時

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