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最終戦別の話。参 ページ28

「皆さま、今宵は最終選別にお集まりくださってありがとうございます。」



色々考えていると、突然そんな声が聞こえてくる。



最終選別の説明が始まったらしい。



「この藤襲山には鬼殺の剣士様方が生け捕りにした鬼が閉じ込めてあり外に出ることはできません。」



「山の麓から中腹にかけて鬼共の嫌う藤の花が一年中、狂い咲いているからでございます。」



…ああ、だからあれだけ藤の花が咲いていたのか。



まあそうでもなければこんな殺伐とした山の近くに藤の花が咲いていたりするわけもない。



やっと理解が出来た…なんて思いながら少し周りを見渡す。



宍色の髪の少年は、隣に居る黒髪の少年と何かを話している。



…他にも、さっき僕を見ながら何か言っていた三人組も、会話をしているようだ。



「しかしここから先には藤の花は咲いておりませんから鬼共がおります。

この中で七日間生き抜く。」



…なるほど、殺すだけではなく逃げるという手もないわけでないと。



色んな方法で生き残る事が出来るんだね。



「それが最終選別の合格条件でございます。ではいってらっしゃいませ。」



そう言われた途端、山の中に入って行く子ども達。



恐怖という感情がないのだろうか。



…元々そんな感情持ち合わせていない僕の言うべきことではないかもしれないね。



『…どーしよーかね。』



この言葉は、分かっての通り宍色の髪の少年のことだ。



彼を助けるか否かにより、僕のこの後の行動は決まる。



…本当にどうしようかなぁ…これは中々に悩みどころだ。

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そーな(プロフ) - すごく面白いです!続編楽しみにしてます(`・ω・´)ノ (2019年10月29日 11時) (レス) id: fda0224a1f (このIDを非表示/違反報告)
夕希(プロフ) - 私の好きな、薄桜鬼と鬼滅の刃がコラボしているとか、嬉しすぎます!ありがとうございます! (2019年10月25日 17時) (レス) id: 9681d7962f (このIDを非表示/違反報告)
ユウカ(プロフ) - 薄桜鬼!懐かしい……更新頑張ってください! (2019年10月25日 14時) (レス) id: 1f4124da1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心月美玲 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年10月25日 11時

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