510話 ページ2
胡蝶「…癸さん…?」
どうやら今僕に気付いたらしいお姉さんが、持っていたコップ(って言うのか?)を落としながらそう言う。
おい待て落とすな、破片散らばってる危ない危ない危ない。
『お姉さん癸です、霊体でも偽物でもないです、なので取り敢えず危ないから割れたそれを拾って』
其処まで言うと、お姉さんは静かに近付き…僕をそっと抱き締めた。
『…お姉さん?』
胡蝶「…ありがとう…」
『…?』
…僕に声を掛けるお姉さんの声は、少し震えていて。
胡蝶「生きててくれて…ありがとうございます…。」
…なんて優しい人なんだろう、なんて嬉しい言葉を掛けてくれるのだろう。
『待っててくれたんですか?』
胡蝶「当然じゃないですか。」
震える声を我慢するように、いつものように静かに告げるお姉さん。
ああ…心配させてしまったなぁ…なんて。
こういうときさえ他人事なのは直した方が良いかもしれない。
『待っててくれる人が居たから、僕は戻って来れたんです。
だから…ありがとうございます、お姉さん。』
そう言うと、涙を浮かべた顔を向け…いつもみたいに笑ってくれる。
胡蝶「癸さんなら戻って来ると信じていました。」
『お姉さん優しすぎて泣ける。』
胡蝶「次無理したら薬の実験台になってもらいますからね。」
『アッハイキヲツケマス。』
そんな良い笑顔のままで脅しになるような怖いこと言わないでください()
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あん(プロフ) - めっちゃいいです!最終的に全員と逆ハーがいいです! (4月5日 15時) (レス) @page13 id: a4c46156f1 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - 涙腺が崩壊しました…文才能力高すぎて一生分の涙出た (8月19日 12時) (レス) @page13 id: b593f2b739 (このIDを非表示/違反報告)
しらす(プロフ) - すみません(土下座) (2021年2月24日 19時) (レス) id: 82e6e6e1c7 (このIDを非表示/違反報告)
しらす(プロフ) - あああああああああああああああああああああああ尊いぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいやっべええええええっぞおおお (2021年2月24日 19時) (レス) id: 82e6e6e1c7 (このIDを非表示/違反報告)
16 - 初コメ失礼します。いつもとても面白いです…!!!更新ペースがとても早くて驚いています。良ければ煉獄さんとの絡みをもっと見せて欲しいです…!!!王様ゲームで、煉獄さんと接吻とかを…(アウトだったらポッキーゲームとか…) (2019年10月15日 7時) (レス) id: 27844f712d (このIDを非表示/違反報告)
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