階級・甲の癸さん拾壱

467話 ページ9

時透「…冨岡さん、聞いてないよ。」



冨岡「…俺も知らなかった。」



煉獄「よもや…まさか、癸は…此処まで強かったのか…！！」



多くの鬼を倒していく。



腹に出来た傷が痛む、ダメだこれは多分死ぬ。



てかもうこの際死んでもいいわ、こいつら殲滅して彼奴殺せればそれでいい。



『はあ…一体どれだけ居るんだよ…』



疲れたし、痛いし、辛いし…もう嫌だな、使っちゃうか。



『…全集中…死の呼吸。』



知らないでしょ、こんな技。



『壱ノ型・地獄道。』



地獄道は今まで起こしてきた罪に合わせた拷問を受けさせる技。



『弐ノ型・餓鬼道。』



餓鬼道は一瞬で身体に無数の剣撃を浴びせる技。



『参ノ型・畜生道。』



そして畜生道は…見えない剣撃にて一瞬で頸を斬り落とす技。



この三つを組み合わせれば…



冨岡「…全て倒したのか…？」



…鬼達は全滅させることが出来る。



鬼達を全滅させた僕は…怯えながらしゃがみ込んでいる埜田雪希の元へと向かい、首元に刀を突きつける。



不死川「！！やめろォ！！」



『すみません、聞けません…！！』



…本当は、やめておこうと思ってた…でも、やっぱり…見逃すことなんて出来ない。



『…埜田雪希…お前の言う通りだ…鬼は許せない存在も居る…それがよく分かったよ。』



累「え…A…？」



『僕は…彼女を襲おうとして…多くの鬼を彼らに襲い掛からせた鬼が…』



…憎くて、許せないよ。

468話→←466話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す