506話 ページ48
煌「…そっか。」
そう言うと突然立ち上がり、僕の腕を引っ張っていく。
『煌先輩…?』
そのままついていくと…一つの扉の前に着いた。
煌「…行って。」
『…え、何を…』
煌「待ってくれている人が居る…守りたい人が居る。
それなら…それに応えないといけない…守り続けないといけない。」
…そう言った煌先輩は、“あの日から変わらない”優しい笑顔を向けてくれる。
煌「Aちゃん、Aちゃんが最後に選ぶべきなのは…辛い時でも、悲しい時でも…最後まで自分を信じて、味方でいてくれた人なんだよ。」
『…はい。』
煌「Aちゃんは人を幸せにする力がある…その力を、大切な人のために使おう。」
僕の肩を掴み、真剣な表情をした後…崩した顔で、笑った。
煌「辛いときこそ、悲しいときこそ、笑うんだ。
人を悲しませたくないから、幸せにしたいから、
みんなの笑顔を見たいから、笑うんだ。」
『…!!!!』
…そうだ…この言葉は、煌先輩が僕にくれたんだ…。
煌「でも…嬉しい時、悲しい時…どんな時でも、本当に泣きたい時は…泣きなさい。
誰もそれをいけないことだなんて言わない…君の周りには、素敵な人が沢山居るんだから。」
『…煌先輩…』
其処まで言うと…僕の背中を、押した。
煌「迷った時は“此処”へおいで。俺はいつでもみんなを見守ってるよ。」
『っ…煌先輩…僕は、あなたに…何も出来てないっ…』
煌「そんなことない…沢山してもらったよ。」
そして先輩は…扉を開き、僕を“此処”から、押し出した。
煌「…またね、Aちゃん…桜花ちゃんに、みんなに、よろしく。」
『煌先輩っ…ありがとう…ございますっ…!!』
あなたは今も…“あの日”から変わらず、笑ってくれるんですね。
あなたは…いつまでも…僕の“大空”です。
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ぽっぽ - これ、夢小説界隈にいていい人じゃないよ、、この話の作り方とか、天才のソレ夢小説以外でもこの人の作品をよんでみたい。オリキャラの配置がもう神、、、 (4月20日 2時) (レス) @page44 id: b2924b43fc (このIDを非表示/違反報告)
狐狸 - 累くんsideのところでとどめを打たれました。え?はやいって?仕方ないじゃん!涙が勝手に出てきたんだもんっ! (2020年7月8日 18時) (レス) id: a73b9ea5c2 (このIDを非表示/違反報告)
63:927393 - 涙が…止まらないです…めちゃ感動です。 (2019年11月7日 0時) (レス) id: 878066c85e (このIDを非表示/違反報告)
7112424 min(プロフ) - なんだよこれ…涙線崩壊しちゃったよ… (2019年10月23日 9時) (レス) id: a6cc06d7a9 (このIDを非表示/違反報告)
アイス - 階級・甲の癸さんの拾壱を、見たんですけど、泣いて親にうるさいって言われました☆ (2019年10月16日 18時) (レス) id: 617ca4b157 (このIDを非表示/違反報告)
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