501話 桜花side ページ43
驚いた。
この一言に限る。
入学したばかりの学校で、目の前で人が飛び降りようとしているんだから。
すぐに止めた。
じゃないと本当に落ちていただろうから。
でも、その子は私を恨んだ。
『邪魔な存在だから、胸糞悪い存在だから、必要のない存在だから。
だからこれ以上邪魔にならないため、不快な思いさせないため…消えようとしているのに。
何も知らないあなたがっ…何で助けるんですかっ…！！』
…何だか凄く痛かった。
多分この子は、私よりもずっと苦しい目に遭っている。
それでいて…私みたいに救ってくれる人が居なかった。
…だから、聞いていたんだと思う。
桜花「…それ、誰かに言われたの？」
『だとしたらっ…何ですか…！！』
死んだ目をしたその子は、泣きそうになりながらも…必死に涙を堪えながら言った。
…泣きたい時は泣いて良いって、知らないのかな。
桜花「じゃあ尚更生きろよ。」
思わず出ていたその言葉に、その子は目を丸くした。
『…え？』
桜花「一つしかない命、今終わらせたらつまんないじゃん？
あなたを苦しめる奴らを嘲笑えるくらい幸せになっちゃえ！」
下ばかり向いてたらつまらない。
私に何が出来るか分からない。
でも…あなたは、一人でいる必要なんてないよ？
これからは、私が居るよ。
桜花「私叶桜花。あなたは？」
『…癸…A…』
桜花「じゃあA！行く所ないなら、私に付いてこない？」
きっとこの子は、私にとってかけがけのない存在になる。
そんな気がしたの。
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ぽっぽ - これ、夢小説界隈にいていい人じゃないよ、、この話の作り方とか、天才のソレ夢小説以外でもこの人の作品をよんでみたい。オリキャラの配置がもう神、、、 (4月20日 2時) (
レス) @page44 id: b2924b43fc (このIDを非表示/違反報告)
狐狸 - 累くんsideのところでとどめを打たれました。え？はやいって？仕方ないじゃん！涙が勝手に出てきたんだもんっ！ (2020年7月8日 18時) (レス) id: a73b9ea5c2 (このIDを非表示/違反報告)
63:927393 - 涙が…止まらないです…めちゃ感動です。 (2019年11月7日 0時) (レス) id: 878066c85e (このIDを非表示/違反報告)
7112424 min(プロフ) - なんだよこれ…涙線崩壊しちゃったよ… (2019年10月23日 9時) (レス) id: a6cc06d7a9 (このIDを非表示/違反報告)
アイス - 階級･甲の癸さんの拾壱を、見たんですけど、泣いて親にうるさいって言われました☆ (2019年10月16日 18時) (レス) id: 617ca4b157 (このIDを非表示/違反報告)
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