プロローグ ページ1
桜花「…癸、さん、?」
聞こえてくる声に、振り返る。
手の力を緩めることなく、ただ、ただ、
『…みんな、』
みんなは、見ているものが信じられないとでも言いたげで。
冨岡「…何をしているんだ、A。」
お師匠様の言葉に手を離しながら、問い掛ける。
『…何だと、思いますか?』
ああ、累が連れて来てくれたのか…ありがとう。
宇髄「…何があったかは知らねぇが、殺そうとしているのだけは分かる。」
このままでは僕は…本当に、こいつを殺してしまっていた。
『あははっ、その通りですよ、僕はこいつが殺したいくらい憎いから。』
そんな目を向けないでよ。
そんな目を向けるくらいなら…いっそのこと、罵って。
嫌って、罵って、それで、僕を、取り返しが付かないくらいに…傷付けて?
不死川「てめェ…」
…ああ、違う、そんな顔をさせるつもりじゃなかったの。
『僕は…』
目を向けながら、一言呟く。
『僕はただ…あなたを、守りたくて、』
守りたい存在こそ守れない。
守るために笑い続けていたのに…そんな顔させちゃあ、意味ないじゃんね。
…もうダメだね、これでは、もう、
あなたの笑顔を見る権利も、僕にはないや。
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ぽっぽ - これ、夢小説界隈にいていい人じゃないよ、、この話の作り方とか、天才のソレ夢小説以外でもこの人の作品をよんでみたい。オリキャラの配置がもう神、、、 (11時間前) (レス) @page44 id: b2924b43fc (このIDを非表示/違反報告)
狐狸 - 累くんsideのところでとどめを打たれました。え?はやいって?仕方ないじゃん!涙が勝手に出てきたんだもんっ! (2020年7月8日 18時) (レス) id: a73b9ea5c2 (このIDを非表示/違反報告)
63:927393 - 涙が…止まらないです…めちゃ感動です。 (2019年11月7日 0時) (レス) id: 878066c85e (このIDを非表示/違反報告)
7112424 min(プロフ) - なんだよこれ…涙線崩壊しちゃったよ… (2019年10月23日 9時) (レス) id: a6cc06d7a9 (このIDを非表示/違反報告)
アイス - 階級・甲の癸さんの拾壱を、見たんですけど、泣いて親にうるさいって言われました☆ (2019年10月16日 18時) (レス) id: 617ca4b157 (このIDを非表示/違反報告)
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