階級・甲の癸さん弐

94話 ページ49

『行きたくない…行きたくないよ…』



伊黒「此処で暴れてみろ、落とした後に眠らせるからな。」



『うううっ…』



冨岡「やっと大人しくなった…。助かった、伊黒。」



伊黒「自分の継子の世話ぐらい自分でしたらどうだ。」



冨岡「…それならば渡せ。」



伊黒「今離せば確実に逃げるぞ。」



冨岡「……………」



…状況を説明しよう。



現状伊黒さんに抱っこされてる。



あれだよね、自分でも思うけど多分この人今僕のこと猫扱いしてるよね。



抱っこの仕方がそんな感じするんだけど。



取り敢えず伊黒さんの首元に居る蛇さんにこんにちわする。



伊黒「…おいやめろ冨岡その顔。」



冨岡「俺の継子だ。」



伊黒「そのくらい知っているが。」



冨岡「……………」



伊黒「やめろと言っている。」



あ、この蛇さん伊黒さんと違って可愛い(失礼)



伊黒「黙って睨むな。」



冨岡「……………………………」



伊黒「聞いているのか。」



冨岡「…聞いている。」



伊黒「それならばやめろ。」



『蛇さんこの子貰って良いですか。』



伊黒「いいって言うと思っていたのか？？」



蛇さんが僕の腕に巻き付いてくる。



は？？可愛い。



伊黒「…何を懐いているんだ…。」



『あー…蛇さん可愛い…』



冨岡「…！」



伊黒「冨岡、違う、その蛇さんじゃない、俺じゃない。」



『蛇さん良い子だねぇ。』



伊黒「これ以上面倒になることを言うな…！！」



何怒ってるんだこの人(真顔)

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