階級・甲の癸さん弐

88話 ページ43

童磨「下弦の陸を傷一つ負わず倒したんだろう？

それだけ強い君が鬼になるなら、きっとあのお方も喜んでくれるはず！」



『いやどうでも良いよ、興味ないよ。』



童磨「大丈夫、苦しいのは一瞬だ…鬼になればその苦しみも全てなくなる！」



『そんなんなったらお師匠様に頸斬られるだけだよ嫌だよ。』



童磨「そのお師匠様なんて倒せるくらいになるだろう、喰らえば良いんだ。」



『お師匠様そんなに弱くないから、僕なんて一瞬で斬っちゃうから。』



ていうか僕にはお師匠様を喰うのは無理だと思う、てか無理(断言)



童磨「人間は情のあるものに対しては動揺するからねぇ…」



『ていうか、鬼になったら即日輪刀で自分の頸斬り落とすし。』



そんくらいの精神力はあるように育てられたっつーのばーか。



童磨「なるほどなるほど、君はそのお師匠様が大好きなのか。」



『少なくとも自分の命よりかは大事ですね。』



童磨「人間のそう言うところが愚かだと思うよ。」



『その愚かな人間を喰わないと生きていけないような人に言われたくはないかな。』



…ただ雑談してるように見えるだろうけど、一応お互いがお互いの出方を見てるんだよね。



そして僕的にはあわよくば夜が明けて欲しい(真顔)



童磨「ﾌｯ」



…あ、ヤバイ、僕今何で目を逸らした、



バッ



…避けたものの、どうやら扇は僕に当たっていたらしく…お腹から凄く血が出て来る。



『うーわ…いってぇ…』



鬼と戦って怪我したの初めてだ…

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