階級・甲の癸さん弐

84話 ページ39

童磨「下弦の陸を倒したっていうのは君だよな？」



にこにこと笑いながら聞いてくる。



『ちょっと何のことか分かんな』



童磨「君だよな？」



『ｱｯﾊｲｿｳﾃﾞｽ。』



そんな威圧的に言われちゃあ嘘は吐けないよな！！



は？？怖いな？？？



童磨「烏天狗の面を付けて戦うなんて鬼殺隊隊士、他に居なさそうだしねぇ。」



お師匠様！！



間違いなくこれが目印になって鬼に狙われてます僕！！(頭抱え)



『…居るかもしれませんよ』



童磨「でも下弦の陸を倒したのは君だろう？」



『いやほんともうその通り過ぎて何も言えない！！』



…下弦だったらまだやる気になれたよ、いやなれないけどなれたよ。



『流石に上弦の鬼と戦うほどの力は無いしそもそも貴方を倒すのは今日の任務じゃないので帰ってもいいですか！！』



そう言うと、またもきょとんとした顔を向けてくる。



…や、あの、怖いですよほんと、やめて()



『その顔されると泣きたくなるんですけどせめてさっきみたいに笑っててよ。』



童磨「…普通目の前に十二鬼月が居たら倒そうとするものだろう？」



『いや、新人隊士がそんなことすれば死ぬのは目に見えてますし、僕を普通の隊士と一緒にするのは違うと思いますし。』



顔の前で手をぱたぱたと振ると、童磨はまだきょとんとしたままで。



…僕そんなに言っちゃいけないようなこと言ってるのかなあ！？



『…そんなに僕っておかしいかな…』



童磨「うん。」



『えっ？？？』



泣いていい？？









.









.









──────────────────────────────



すみません、コメントにてご指摘頂いたのでここで補足を…！



81話にて、不死川さんが夢主の口におはぎを入れられたのは、面を少しずらしたからです…！



不死川さんは優しいので全部は取らずに少しずらすだけにしてくれました…！



ちなみに夢主は、家でなく外で何かを食べるときは少しだけ面をずらして食べています！



本当に(忘れてました)すみませんでした…！！

85話→←83話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す