階級・甲の癸さん弐

82話 ページ37

『あーっ、終わったー…』



今日も何とか怪我をすること無く終わりました癸です。



実は僕、任務で怪我したこと無いんですよね…この世界来て怪我したの、来た時の右目と不死川さんの時の肋…くらいな気がする。



ていうか怪我して帰ったらお師匠様が顔真っ青にする気しかしないからダメ。



やばかったよ、たまたま転んで怪我して帰っただけで「何故怪我している、鬼にやられたのか？休もう？今すぐ休もう？」って顔してたもん。



口には出さないし、「…どうした。」だけなのに顔が目が語ってるんですよねあの人、口下手なだけでめちゃくちゃ優しい。



鍛錬の時とかは厳しすぎて禿げそう(？)だけど。



『…んー…疲れた…。』



日に日に戦う鬼が強くなってる気がするの気のせいかなぁ…。



まあ十二鬼月よりは強くないけど…。



…下弦の伍と友達な僕って実質凄すぎない？？(今更)



『…あー、月…。』



月を見ると、あの子のことも思い出すし、累くんのことも思い出せるから幸せだよね。



…なんてそんなことを思っていたその時。



突然目の前に見たことのある青年(？)が現れる。



その青年を見た途端、声は出なくなるし混乱しかしなくなる。



…？？？髪色…目の色…服装…え？？？



『…ま、』



声出なくなるのも仕方ないと思う…だって、目の前に居るの…



「今夜は月が綺麗だねぇ。」



『ひえっ(嘘やん死んだ)』



…十二鬼月の上弦の弐…童磨、だし。

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