陽だまりちゃん難攻不落 ７ ページ27
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悪意に満ちたふたりの目に、
嫌な予感しかしなくて
知らぬ顔をして
横を通り過ぎようとした。
「あぁ・・・・・・
そういうこと？」
その言葉が出る前から
すでに臨戦態勢に入っていたオレは
そんな言葉に
「は！？」
っと声をあげてしまい、
足を止め、男を睨みつけた。
「もう普通の女落すの飽きたからって？
こういうとこいくとは・・・
さすがだな、」
奴の隣の女が
薄ら笑った。
それから
「最低！！」
女に言われた。
ごめん、行こう、
そう呟いて、
彼女の手首を掴んだ。
さっきのふたり組は
聞こえる声で耳触りの悪い言葉を
並べ立て去って行った。
「ごめんなさい・・・
私なんかといたら・・・
こう・・なっちゃう・・よね・・・。」
離して・・・
泣きそうなその声に
決して離したくはない華奢な手首を
離さないわけにはいかなかった。
「待って・・・
ごめん・・・
オレが・・悪いんだ・・・」
「お願い・・・
もう・・・
なにも・・言わないで・・・？
もう・・・
ひとりで・・行かせて・・・？
もう・・傷つきたくないの・・・。」
彼女の壊れてしまいそうな囁きに
オレはなにも言えず、
黙って少し離れた所から
彼女の背中を見つめながら歩き、
地下鉄に乗る姿を見送った。
目の奥の方から
ジーンって音がする・・・。
後悔・・してる・・・。
言い訳くらい
すればよかった。
追いかければよかった。
違う・・・
オレ自身の
してきたこと全部を後悔してんだ・・・。
部屋に戻り、
止めてたタバコに火をつけた。
次の日の夕方、
また女を探しに
街に繰り出した。
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さくら(プロフ) - きくさん» きくさん、コメントを頂きありがとうございました。続きが書けるよう頑張ります♪ (2020年3月2日 1時) (
レス) id: 4b974240a6 (このIDを非表示/違反報告)
きく - さくらさんの作品、どれも素敵で見入ってしまいます！次の作品も期待してます！ (2020年2月25日 16時) (レス) id: a7c47c10e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2019年4月18日 13時
