陽だまりちゃん難攻不落 ６ ページ26
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また今日も彼女のシフトが終わるまで
予約を入れて
彼女からの施術が終わると
オレは先に店から出て、
彼女を出口で待った。
金持ちでよかった、なんて
初めて思った。
クソ親父の作った金、
家族を犠牲にして
母親も看取らねぇで・・・
何に使おうが
なんの罪悪感も抱かなかった。
「Aちゃん！」
「大野さん！
今日も待っててくれたの？」
「うん！」
行こうか、
そう言ってオレは彼女の手を取り、
自分の二の腕に触れさせた。
「Aちゃんは
なんで働くの？」
「えっ？面白いこと聞くのね、
生きるためだよ？」
もう・・・
店ごと買い取ってしまいたい・・・。
なんならオレのとこに
永久就職したらいい・・・。
「A・・ちゃん・・・」
「なに？」
「めし・・行かね？」
「ごめんね、前も言ったけど・・・」
見えないから
キレイに食べられないかもなんだ、
以前もそう言って彼女は
悲しそうに笑った。
「個室の店、
今！すぐ！予約するから、
だめ・・かな・・・？」
「そうじゃなくて・・・」
「ん？」
「大野さんに・・・
迷惑・・かかっちゃうから・・・」
迷惑なんて・・・
いっこも思ってないよ・・・
オレがあなたと
少しでも一緒にいたいから・・・
「そんなこと言ったら
これも迷惑だよね、
ごめんね？」
彼女はそう言って
オレの二の腕に触れている
自身の指を少し動かした。
「ねぇ、Aちゃん、
マジでオレさ・・・」
「大野！！」
その声に振り向くと
元仲間のひとりが
オレを最低と呼び
部屋を出て行った女と肩を組んで立っていた。
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さくら(プロフ) - きくさん» きくさん、コメントを頂きありがとうございました。続きが書けるよう頑張ります♪ (2020年3月2日 1時) (
レス) id: 4b974240a6 (このIDを非表示/違反報告)
きく - さくらさんの作品、どれも素敵で見入ってしまいます！次の作品も期待してます！ (2020年2月25日 16時) (レス) id: a7c47c10e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2019年4月18日 13時
