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「まずは美容室！」
Aちゃんは俺ら全員を引き連れて病院へ向かった。
てっきりAちゃんが髪を切るんだと思っていたけれど
「こいつをイケメンにしてください」
とシルクを椅子に座らせた。
シルクは困惑していたけれど、口論の末髪を切ることにしたようだ。
シルクを待っている間、Aちゃんは俺らに
「ごめんね、今日だけ私のワガママに付き合って？」
と言った。
ン「全然大丈夫だよ」
俺がそう返すと
「…みんな優しいね」
と何かを言いたそうに俯いた。
ン「今日は何をしたいの？」
そう聞くと
「…みんなにお願いがあるんだ」
と何かを覚悟したかのように俺らの方を見つめた。
そしてこう続けたんだ。
「私、ガンであと3週間生きる事ができたら奇跡なの。
本当は諒だけにこのことは伝える予定だったけど
私が死んだら諒の一番の犬猿の仲はきっと
私からみんなに変わっちゃうんだと思うの。
だからみんなに私が死んだ後に頼みたいこと、頼んでも良いかな？」
俺らは困惑し、何より目の前で元気そうに見えるこの子が死ぬという事実を受け入れたくなかったけれど
シルクのことを誰よりも想うAちゃんの願いは聞いておかなければいけないと思った。
ン「うん、わかったよ」
「よし、じゃあこれ。して欲しい事全部書いてるから、これ全部諒にしてあげてね」
Aちゃんは“絹張諒幸せガイド”と書いてあるノートを俺らに渡した。
俺らはシルクにバレないようにこっそりそれを隠した。
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鈴木佳花 - 最後めっちゃ泣いちゃった (2019年2月1日 19時) (
レス) id: 8c51f3c097 (このIDを非表示/違反報告)
リサル - 君を忘れたいを聴きながら、読んでいたので、なんだか、曲とあっていて、倍泣いてしまいました。とってもいい作品です！ (2018年11月25日 17時) (レス) id: 0d0f76e2d7 (このIDを非表示/違反報告)
るる - なんか、「君の膵臓を食べたい」に似てる気がする。 (2018年8月5日 15時) (レス) id: 5f41b25908 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあゆあ - めっちゃ泣いてしまいました~!いい作品! (2018年6月22日 19時) (レス) id: d4e608e91e (このIDを非表示/違反報告)
ういろううり(プロフ) - 話がすごく良すぎて泣いてしまいました。すごくいい話！ (2018年5月31日 23時) (レス) id: 5156ec9647 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すば∞なな
| 作成日時：2017年6月25日 22時
